片付けが苦手で、片付け本を何冊か読んでいる方。
片付け本を読んで、いざやろうと思っても、実際片付けを初めてみると思ったほどうまくいかない。
こんなことはありませんか?
私は断捨離ブームが始まる前から片付けをはじめ、とうとう片付け本を一冊も読まずに物を片付け、身の回りをシンプルにしてきました。
片付け本を読まずにどうやって片付けたのか、そのいきさつを書いていきます。
片付け本を読んでもうまくいかない方は、ぜひ見てみてください。
片付けをはじめたきっかけは、短気な性格から
どちらかというと短気な性格で、物が取り出しにくかったり、出してくる時に引っかかったり手前の物が崩れてきたりすると、イライラがMAXになる性格。
片付けをはじめる前の私の部屋は、お買い物大好きで、色んな物が所狭しと並んでいました。
洋服はタンスに入りきらないし、本棚に入らない本は床に積み上げてある。
押入れの中も、使わない物でパンパンになっている。
ある時、床に積み上げてある本に足をぶつけて、雪崩が起きたのをきっかけに、ストレスが爆発しました。
「物が多すぎる!もう全部捨てたい!!」
イライラして衝動的にそう思いました。
実際、収納に入りきらない様々な物にいつもイライラしていて、居心地の悪さを感じていました。
収納に物が入りきらないのは、収納家具をあまり入れることができない、狭い部屋のせいだと思っていました。
物を減らしたいと思ったのは、一時の衝動かなと思っていましたが、そうではありませんでした。
何でもいいから物量を減らしたいと思った
全体的に量を減らしたい、と思いました。
物であふれていて、物が物を呼ぶ部屋が、いつの間にか心の大きな負担になっていたようです。
当時は断捨離という言葉が世間で流行していたわけでもなく、どちらかというと隙間収納とか、足りない収納を隙間まで使って補おうとする風潮すらありました。
雑誌や本のお片付け方法=収納法だったし、物を減らして持たない暮らしをしている人も少数派でした。
今のように片付け本や断捨離本もない中で、とにかく「物量を減らそう」と、使っていない物をどんどん捨てはじめました。
具体的にどんな物を捨てたのかというと、
- 小学校のお習字セット
- 小学校、中学校の水彩道具
- 学生時代のプリント類
- ダブついている文房具
- マンガ本
- 趣味の本色々
- 学生時代の教科書
- スタバのタンブラーのコレクション
- ディズニーやUSJのお土産の缶やグッズ
- ぬいぐるみ
- 作りかけの手作りぬいぐるみ
- ハギレ
- 使わない食器
- その他様々なガラクタ類
最初にこんなものを捨てていたかと思います。
最初の片付けで、押し入れの中の物がだいぶ減りました。
ぬいぐるみは寄付したり、ヤフオクに出したりしました。
物が入っていても、先に家具を撤去
とにかく見た目の圧迫感を何とかしたいと思い、中に物があろうがなかろうが、先に「入れ物」から撤去してしまおうという荒療治に。
スチールシェルフを撤去
少しずつ物が減ってくると、背の高いスチールシェルフがいらなくなってきたので、撤去しました。
サビも出ていたし、取っ払うと部屋がとても広く見えて、スッキリした気分になった記憶があります。
スチールシェルフの中に、まだ物は残っていましたが、先に入れ物を取っ払うことで、中身を無理矢理「いる物」「いらない物」に分けていかざるを得ない状況に追い込みました。
いい加減古くなっていた机を撤去
引き出しが4つも付いている机。
長年使いすぎて、引き出しのレールが壊れかけ、木屑が出てきている有様。
合板も剥がれてきていて、もうこれは捨て時だと思いました。
中には学生時代のプリント類や、様々な書類が入っていました。
机を取り払い、大型ごみに出してしまうと、今まで机の中に入っていた物が行き場を失います。
行き場を失った物のほどんどは、今では手元に残っていません。
書類は、どうしても原本を保管する必要がある物以外は破棄。
小学校から高校、学生時代の物も、社会人になったら必要ないと判断し破棄。
残した物を、買い替えた背の低い家具に収納
スチールシェルフの代わりに、背の低い家具に買い替えました。
高さ92センチ、幅60センチ、奥行き40センチのキャビネット2つと、同サイズのタンスに以下の物を収納。
- 重要書類
- バッグ類
- アクセサリー
- 旅行用品
- わずかに残した本
- DVD・CD
- マフラー、スカーフ、ストール
- 洋服(オフシーズンの物は別途衣装ケースに保管)
机も買い替え、小さめの引き出しが2つだけなので、文房具やノート、ティッシュ箱などを収納しています。
机の上は、パソコンと外付けのHDD、DVDドライブのみ。
どうしても引き出しや収納に入れておかねばならない物を優先して入れ、収まりきらない物は仕方ないと諦め、容赦なく処分しました。
床に置いていた物は全て撤去
床には姿見や、洋服の入った袋など、雑多な物を置いていましたが、全部撤去。
床に物を置かないだけでも、部屋がうんとスッキリして見えるなと思いました。
掃除もしやすいし、容赦なく物を減らしてきたけど、後悔はほとんどありません。
服、カバン、靴の取捨選択は時間がかかった
服やカバン、靴など、ファッション関係の物は、一番減らすのが難しかったです。
自分のスタイルが確立されてからは、いる、いらないの取捨選択が簡単になりました。
自分のスタイルができていないうちは、どれも必要な物に見えて、なかなか処分することができませんでした。
劇的に減りだしたのは、ある年の衣替えの時。
衣替えにかかる作業がものすごく大変で、「減らさないと楽にならない」ことを思い知ったから。
ここで、全ての衣類を引っ張り出してファッションショーをしました。
徹底的なファッションショーで、使える服と使えない服をあぶり出してみました。
気に入っていたり、高くても使えていない物があって、そういう物はメルカリで売ったりしてお別れすることに。
自分のスタイルが確立したのは、40代に入ってから。
洋服の量を最適化するのは、結構大変な作業だったなと思います。
そんな経験もあって、洋服は無闇に増やさないように注意しています。
処分する時の判断基準
いるか、いらないかの判断基準は結構シンプルで、
- 今の生活に必要な物か
- 原本を保管しておく必要があるか
大きく分けるとこの2つ。
①今の生活に必要な物か
過去の物
教科書はお習字セットなど、社会人以前の過去の時代に使っていた物。
使わなくなった、過去の趣味の道具。
自分のスタイルから外れる物
キャラクターがドーンと目立つTシャツなど、年齢相応ではないし、今の自分のスタイルとはかけ離れている物。
ダブっている物
文房具でありがち、定規やシャープペンシル、ボールペン、ハサミが2つ3つあったりしたら、一つにする。
ボールペンとシャープペンシルは、一応スペアも含めて2本持つことにしていますが、それ以上は持たない。
②原本を保管しておく必要があるか
基本的に年金手帳など、公的な原本自体が必要な物以外は、スキャンしてデータ化し、物自体は破棄しています。
書籍
手持ちの書籍のほとんどをpdfデータ化して、タブレットで読んでいます。
災害時に破損したり、火災で消失、水害で使い物にならなくなったりするよりは、データにしておき、持ち歩ける方が自分の生活スタイルに合っています。
データ化はスキャンピーさんでお願いしており、データ化された書籍は、業者さんの方で破棄されます。
年賀状や手紙、ハガキ類
大切な親友や、祖父母からの年賀状や手紙は、スキャンしデータ化して外付けHDDで保管。
原本は年々劣化してくるので、改めてお礼を言って捨てました。
年賀状は、10年前に最後の年賀状を出した時に「年賀状は今後やめます」宣言をして、その効果もあり、今はほとんど来なくなりました。
給与明細
勤続年数が増えると、ボリュームも出てきて管理が面倒。印字も薄れてくるので、スキャンして原本は破棄。
取扱説明書
家電などの取扱説明書は、メーカー物ならweb上にpdfデータで配布されています。
紙の説明書は捨てて、pdfをダウンロードし、データで保管しています。
タブレットに入れているので、見ようと思えば、タブレット端末でいつでも見ることができます。
昔のプリントした写真やネガ
ネガは破棄。
プリントした写真は、データ化して画像で保存。
写真自体は、最小限にしてコンパクトなアルバムに入れていたこともありましたが、それもやめました。
データ化してHDDに保存しています。
今を快適に暮らせることを最優先に、取捨選択を
物を捨てるか残すか迷ったら、その物があることで「今の暮らしを快適にしてくれるか」についても考えてみてください。
たとえ気に入った物であっても、タンスに入りきらない服や、本棚に収まりきらない本でストレスを感じるなら、それは「今の暮らしを快適にしてくれない物」になります。
過去の物や、必要以上に持ちすぎている物、自分のスタイルに合わない物は、場所を取るだけ。
使わない物を置いているスペースは「死んだスペース」になってしまいます。
限られた収納スペースは、使う物を片付けておく場所にして、生きたスペースにすると、たとえ狭い部屋であっても快適に暮らすことができます。
広くて収納スペースがたっぷりあることだけが、快適に暮らせる条件ではありません。
狭くても、今あるスペースを活かせば、いくらでも快適な空間にすることはできます。
私の部屋は狭いですが、物を減らして少なくしているので、広くて収納スペースがたっぷりある家と同じぐらい快適な空間です。
片付け本を何冊か読んだけどうまくいかない方は、とりあえず難しく考えず、全体の物量を減らすことから始めてみませんか?