10月も後半に入り、そろそろ年賀状を作らなきゃ…という季節が近づいてきました。
シンプリストの私はと言うと、8年前に年賀状をやめました。
この記事では、
- 私が年賀状をやめた理由4つ
- 年賀状のやめ方
- 年賀状をやめた後、新年の挨拶や付き合いはどうしているのか
この3つについて書いています。
年賀状をやめようか迷っている方、やめたいと思っている方は、是非読んでみてください。
私が年賀状をやめた4つのワケ
①忙しい年末の年賀状作りが苦痛になったから
過去の私は、年末に近づくほど会社での仕事や片付け、大掃除に時間を取られていました。
実家にいた頃は、自室以外の掃除もしないといけません。
休みは土日だけだし、何なら休日出勤もあったので、時間的にも体力的にも年賀状を作るのが大きな負担になっていました。
最後の年賀状を作っていた8年前、多忙で疲れている中での年賀状作りに苦痛しか感じなくなり、ここまでして年賀状を作る意味があるのかと真剣に考えたのです。
年賀状作りは、デザインを考える所から始まります。
私は腐ってもデザイナーなので、ダサい年賀状は作りたくありません。
だから、デザインにはこだわりがあります。
考えたデザインをPhotoshopやIllustratorで作成し、プリンターでハガキに印刷。
表面には送り先の住所も印刷。
送る相手によっては、手書きで一言メッセージを書き込んだりします。
多いのか少ないのかわかりませんが、会社とプライベートで合わせて80枚ほど刷っていたと思います。
元旦に届けるには12月25日までにポストに投函しないといけませんが、当然ムリ。
夜中の3時頃までかかって、どうにかこうにか年内に仕上げる。
会社の仕事でもないのに労力がかかるし、眠い。
苦痛の中で「もう嫌だ、こんな習慣もうやめたい」と思うようになりました。
②お金がかかるから
年賀ハガキは1枚63円。
インクジェット用の無地のハガキを必要枚数買うだけで五千円以上かかります。
そして、プリンターのインク代。
純正品のインクカートリッジしかなかった頃は、4000円前後かかりました。
インク代と年賀状代で、1万円程度の負担。
1万円あれば、美味しい肉でも食べてスタミナをつけたい…!
私にとって1万円は普通に大金です。
費用対効果と言ってしまうと冷たいんですが、時間と労力をかけて年賀状を出しても、それに見あった収穫がない。大して得るものがない。
もはや、1万円を負担する価値のない習慣としか思えなくなっていました。
③年賀状のやりとり自体に意味が感じられないから
年賀状を出す相手には3種類あります。
- 会社や友人など日常的に顔を合わせる人
- たまに会う親戚や友人
- 疎遠になっている人
たまに会う人、疎遠になっている人に年賀状を出す意味はあるかもしれませんが、日常的に会っている人に出す意味があるのかと疑問に思います。
日常的に会う人は、年始に出会った時点で、必ず口頭で「あけましておめでとう」と挨拶をします。
口頭で挨拶ができる人に対して、年賀状を出す必要はないように思います。
そして、たまに会う親戚や友人、疎遠になっている人。
こういう人たちとの年賀状のやり取りでの常套句は
「今年こそ会えたらいいね」
「機会があればまた会いましょう」
こう書いていても実際に会うことはないし、お互いに会うモチベーションがなければ動機もない。
「〇〇さんにとって良い年になりますように」
これもよく書いてあって「ありがとう」とは思うけど、毎年同じことを書かれていたりします。
わざわざ送ってきてくれて有難いけれども、テンプレ文章を見ても何の感慨もなく…
余談ですが、年賀状の隅っこに一言「元気ですか?」とだけ書かれていたことがありますが「書くことがなかったんだろうな…」と。何を書いたらいいか悩んでいる姿を想像してしまいます。
書くことがないなら、いっそのこと何も書かない方がマシかもしれません。
疎遠になってしまったけれど、私の人生の一時期を彩ってくれた人達。
彼らと出会ったことで今の私があるので、出会いにはとても感謝しています。
でも、もう共有する話題もない中での年賀状だけのやり取りに、意味を見いだせなくなったのです。
④貰った年賀状を保管できないから
40歳を過ぎて、過去の年賀状を全部保管していたらエライことになります。
年賀状用のファイルが何冊にも膨れ上がるし、決して広くない部屋に置いておくスペースもない。
丁寧にファイリングして保管したところで、年賀状を見返すことなどほとんどない。
そして紙は劣化します。
古い紙はホコリや害虫の温床になり、不衛生。
そんな訳で年賀状をいただいても、申し訳ないけれど捨てています。
自分自身が出したくないのと同時に、保管すること自体が負担になっていて、年賀状を受け取ることに消極的になってしまいました。
年賀状のやめ方
年賀状のやめ方のポイントは
- 年賀状に辞める宣言を書く
- 気分を害さないよう、年賀状以外の連絡手段や近況を知る手段を案内しておく
この2つ。
年賀状を辞める時に書いた私の文章を、文例として書いておきます。
年賀状を辞める時の文例(友人宛て)
「年末は特に仕事で多忙を極め、年賀状を書くことが年々難しくなってきたため、年賀状は今年で最後にさせていただきたいと思います。今後、年始のご挨拶はFacebookやLINE、メール等でさせていただければと思います。今後ともよろしくお願いします。」
こう書いておき、あとは相手の判断に任せます。
今後、年始のご挨拶はFacebookやLINE、メール等で…と書いてはいるものの、ほぼ社交辞令です。
私が年賀状をやめた後の、新年の挨拶や付き合い方
年賀状がなくても、今の生活圏内での友達付き合いや、親友との信頼関係には全く支障ありません。
疎遠になっていた人達との付き合いやご縁は完全になくなりましたが、日常生活に何ら不都合はありません。
付き合いがなくなっても、過去に関わってくれたことにとても感謝しています。
多くの人と付き合いを維持していくのは現実的に無理なので、それでいいと思っています。
人間関係に整理や断捨離という言葉を持ち出すことは失礼なのであまりしたくありませんが、限りある時間の中で、疎遠になるなど関係を維持することが難しい付き合いには、見切りをつけることも必要なのかなと思います。
紙の年賀状と比べたら味気ないかもしれませんが、今はLINEなど便利なコミュニケーションツールがあります。
新年の挨拶が紙の年賀状でなくても気持ちが伝わればいいし、挨拶の形にこだわらなくてもいいと思います。
ちなみに、年賀状を辞める宣言効果で、翌年から徐々に年賀状が届く枚数は減っていきました。
でもゼロにはなっていません。
辞める宣言をしても、年賀状作成ソフトの住所録から削除されていないのか、毎年のように送ってきてくださる方が数人おられます。
「以前申し上げたように年賀状は辞めましたので、もう年賀状は必要ありません」と改めて伝えるのも感じが悪いし、放置しています。
受け取ったらお年玉くじの当選番号が出るまで保管しておき、当選番号を確認後、シュレッダーにかけて捨てています。
捨てるなんて冷たいようですが、住所など個人情報が書き込まれているので、仕方がないと思っています。
まとめ
シンプリストの私が年賀状をやめたのは、以下のような理由でした。
- 忙しい年末の年賀状作りが苦痛
- お金がかかる
- 年賀状のやりとり自体に意義が感じられないから
- 貰った年賀状を保管できないから
年賀状のやめ方のポイントとしてご紹介したのは、
- 年賀状に辞める宣言を書く
- 気分を害さないよう、年賀状以外の連絡手段や近況を知る手段を案内しておく
この2つでした。
私自身、年賀状をやめる時は、本当にやめてもいいものかと悩みましたが、今では本当にやめて良かったと思います。
なぜかというと、年賀状による体力的、金銭的、時間的な負担がなくなったからです。
過去のご縁に感謝して見切りをつけることで、今の友達との関係をより深めたり、大切にするようにもなった気がします。
今まで当然のこととして受け入れてきた習慣に疑問を感じた時、それは今の自分にとって、もう必要のない習慣なのかもしれません。
LINEやメールなど、紙の年賀状に変わる手段もあります。
年賀状、やめても大丈夫ですよ。