「今の状況に不満を感じている」
「転職したい…」
「人間関係に疲れた…」
一歩踏み出して今の状況を変えたいと思っているけれど、その勇気がない。
突破口を探しているけれど、八方塞がり。
何をしたらいいのかわからなくて、焦れば焦るほど空回りしてしまう…。
そんな時は、部屋を片付けて心身をリセットしてみませんか?
片付けると物が減り部屋がスッキリするので、目に見えて変化を実感しやすく、淀んだ心の中にも清々しい風が通り抜けます。
今の生き方に行き詰まりや不満を感じている時は、一番身近な場所をリセットしてみること。
そうすると今まで思いもよらなかった所から新たな扉(きっかけ)が見つかったり、転機が生まれることもあるのです。
変化を望めば望むほど、現状が維持され続けてしまう
今の環境や状況を変えたい!逃げ出したい!脱出したい!
そう思っていても、一歩踏み出す勇気がなくて全然動けない時があります。
長年慣れ親しんだ環境は不満を感じつつも居心地がいいし、新しい環境でうまくやっていけるのか、むしろ失敗するんじゃないかと不安になって足がすくんでしまう。
新天地を求めて行動できる人を羨ましく思い、かたや何もできない自分に苦しんでしまう。
こんな時は、現状維持バイアスが強力に働いています。
現状維持バイアスとは、変化を恐れる人間の心理。
変化によって得られるメリットよりも、変化によって失う可能性がある損失(デメリット)を恐れ、現状維持を望んでしまう心理のこと。
変わりたいけれど変われない、行動に移せないのは、実は潜在意識では本気で変わりたいと思っていないから。
顕在意識では変化を望んでいても、潜在意識は現状維持を優先するから、現状がなかなか変わらないのです。
現状を変えられない自分に苦しんだら、心身ともにリセットする
今置かれている環境に不満があっても、勇気がなくて動けない。
そんなダメな自分を責めてしまうし、自己肯定感は下がる一方。
でも、そんな自分でも変えられるものがある、変わることができると思わせてくれるのが「片付け」。
片付けは、一番身近な環境リセット法。
やる気にさえなれば、今すぐにでも取りかかれます。
状況を変えられずに苦しんでいた時、私がやっていたのは片付けでした。
新しい場所にいる自分、理想の自分を想像して、未来の自分にはふさわしくないと思った物を手放すことを続けていました。
片付けは本格的な変化に備えた予行演習
自分に状況を変えられる力があることを実感させてくれるのが片付け。
片付けは、苦しかったり、不満を感じている状況を変えるためのウォーミングアップ。
片付けは、すなわち変化するための準備運動です。
変化の時に、最大限の能力を発揮できる状態を作るための準備運動。
まず、一番身近な身の回りの環境(=自分の部屋)から変えていくことで、現状維持を優先して変わろうとしない潜在意識を変化に慣らしていくのです。
もし片付けを始められたとすれば、それは明るい変化の兆しとも言えるでしょう。
片付けによって、自分自身とより深く向き合える
片付けを通して物と向き合う時は、未来はこうなっていたいな、と思う理想の自分像や、理想の暮らしを想像しながら向き合ってみてください。
そして、こんな質問を自分に投げかけてみるのです。
- 自分はこれが好きなのか
- これで何がしたいのか
- 理想の暮らしにこれは必要なのか
- これは未来の自分に相応しいのか
この問いかけをしながら物と向き合うことで、自分の理想、望んでいることがぼんやりと浮かび上がってきます。
物と向き合う回数が増えるにつれ、その輪郭がよりはっきりと見えてきます。
物と向き合うことは、自分自身と向き合うこと。
人生で一番付き合いが長いのは、両親や兄弟でもなくパートナーでもなく自分自身。
その自分自身をより深く理解できるのが片付けの力なのです。
私が片付けによって実際に得た変化
私が会社での仕事や同僚や上司との関係、また自分の健康問題で苦しんでいた時も、ずっと続けていたのが片付け。
その頃から、片付けがライフワークみたいなものになっていたと思います。
物を減らす時に「これは未来の理想の自分が持つべき物か、ふさわしい物か」想像しながら、いる物と手放す物を仕分けていました。
その中で、自分がこれから何をしたいのか見つけることができました。
そのひとつが海外旅行。
旅行用品を整理していた時に、海外旅行に行った時の喜びや感動、ワクワク感、見たことがない物を見たり、本でしか見たことがなかった場所をこの目で見た時、全身の血が沸き立つような高揚感があったことを思い出したのです。
他の物と向き合った時には、海外旅行の記憶以上に気持ちが上がることはありませんでした。
自分が心底やりたいのは、これだと確信したのです。
「これからは物を持つことよりも、見たこともない色んな国をまわって、その国の建物や風景、人々の暮らしを見ることにお金をかけたい」そう思い、旅行用品をこれからの自分に必要な物として手元に残すことにしたのです。
そして、死ぬまでにできるだけ色んな国に行きたい。
そのためには、今の生き方ではダメだ…
そう思っているうちに会社を離れることになり、今は裸一貫の自分がいる。
コロナで海外旅行に行けない時間は、旅を楽しむ生活を目指すための準備期間にすればいい。
10年間、変化する兆しさえなく苦しんでいたのに、変わる時はあっさりと変わってしまうものだなと思います。
片付けとの因果関係は正直わからないけれど、片付けを通して死ぬまでにやりたいこと、魂を燃やせることを見つけて、それを実現するために挑戦する環境を知らず知らずのうちに引き寄せたのかもしれません。
10年以上勤めた会社を辞められたこと自体が、自分にとっては奇跡でした。
辞める勇気がなかったし、本当に辞められると思っていませんでした。
片付けは直接的ではなくとも、私の人生の決断と深く関わっているのは本当です。
片付けで自信を取り戻し、変化できる力を手に入れよう
苦しい状況で八方塞がり、焦れば焦るほど空回り。
そんな時はただただ疲れるので、何もせずぼーっとしたり、寝たりしていても「こんなことをしていて大丈夫かな…」と焦ってしまい、ゆっくりしているつもりでも一向に気が休まらない。
ぼーっとしたり、寝ることに罪悪感すら感じてしまうこともあるでしょう。
そんな時は無心に片付けをしていると、少なくとも「何もしていない」と焦りを感じる時間は減ります。
片付けに集中することで、マイナスなことを考えずに済みます。
片付けに取り組むことで行動している実感があるし、どこかがスッキリすると成果も得られます。
自分でも状況を変える力があることを教えてくれるし、自信にもつながります。
人生の袋小路に行き詰った時は、何もできない自分を責めなくていいし、焦らなくてもいいんです。
片付けることで、ゆっくり自信を取り戻していけばいい。
片付けると目に見えて成果がわかるから「自分でもやれば変えられる力があるんだ」と実感することができます。
八方塞がりな状況はいつまでも続くわけではありません。
出口のないトンネルはない。
明けない夜はない。
長い冬の後には必ず春が来る。
諦めずに片付けを続けて心身ともにリセットすれば、新しい扉を開いたも同然です。
もしこの記事を読まれている方の中で人生に行き詰っている方がおられたら、好転することを心から祈っています!