「片付けが苦手…」
「片付けても片付けても片付かない」
「片付けても挫折してしまう」
「そもそも片付け方がわからない」
こんな方のために、この記事では、もう失敗しない正しい片付け方と、片付いた部屋を維持する方法をご紹介します。
片付け難民の方は必見です!
成功する片付けの流れ
先に片付け全体の流れをご紹介します。
その次の章で、それぞれの手順について詳しく書いていきます。
①片付けの準備をする
- 片付けたい場所orジャンルを決める
- 手を付ける順番を決める
- 期限決める
②片付けの作業5ステップ
- 物を全部出す
- いる物といらない物に仕分ける
- いらない物を処分する
- 収納場所(モノの住所)を決める
- 入れ方を決める
①片付けの準備をする
①片付けたい場所orジャンルを決める
まず紙とペンを取り出してきてください。
場所ごとに片付けるか、ジャンルごとに片付けるか、自分がやりやすい方法を選び紙に書き出します。
折衷案でも構いません。
場所ごとの片付けの場合、以下のように片付けたい場所を書き出します。
- キッチン
- クローゼット
- 押し入れ
- リビング
- 本棚
- 洗面所
ジャンルごとだと、このように書き出します。
- 洋服
- 食器
- 調理器具
- 本・雑誌
片付ける場所を決めることで、いきなり無計画に手をつけて収拾がつかなくなり、挫折してしまう失敗を防ぐことができます。
②手をつける順番を決める
①で場所やジャンル書き出したら、手をつけていく順番を決めます。
場所ごとに片付ける場合もジャンルごとに片付ける場合も、やりやすいものを先に、やりにくいものは後の方にします。
なぜかと言うと、やりにくいものを最初に持ってくると挫折する確率が高くなるから。
例えば洋服は持ち物の中でも量が多く、いる・いらないの判断がしにくいので、片付けに慣れていないうちに手をつけてしまうと「いつまでたっても終わらない…」と絶望しかねません。
やりやすいものから手をつけると「いる・いらない」を判断する練習になります。
片付けに慣れてくると判断力が高まり、判断のスピードも速くなります。
また、やりやすい場所で片付けが成功すると増々やる気が出てきて、積極的に片付けに取り組めるようになります。
難易度が高い場所やジャンルは片付けに十分に慣れ、モチベーションが高い状態で取り組むのがベスト。
③期限を決める
期限は決めた方がいいです。
期限を決めずダラダラとやり続けると、生活の中にいつまでたっても「片付け」が居座り続け、本来やりたいことがあってもそこに時間を割くことができません。
こんまりさんの著書「人生がときめく片づけの魔法」の中でも「片付けなんて早く終わらせた方がいい」と書いてあります。
大掛かりな片付けは、誰かの手を借りてでも短期間で終わらせた方がいい。
何故なら、人生は思ったほど長くないからです。
今40代なら、早い人ならあと10年ほどでこの世を去る可能性もあります。
先延ばしにしていると、人生が終わるまで片付けを抱え続けることになります。
もし残された時間があと10年なら、片付けに時間をかけている暇はありません。
さっさと片付けて気持ちのいい空間を手に入れ、充実した人生を送る方がいいとは思いませんか?
期限は物の量で考えず、自分の理想で決めます。
今が10月だとすると「大晦日までには片付けたい」と思うなら、大晦日に片付くように計画する。
家族や友人、場合によっては業者の手を借りてもいいんです。
期限を決めれば、期限までになんとか片付ける方法を考えるようになるし、必死に取り組もうとします。
無理はすべきではないのですが、多少は負荷をかけないと進まないのが片付けです。
②片付けの作業5ステップ
片付けに失敗する人がやりがちなのは、いきなり収納家具や収納グッズを買い足してしまうこと。
片付けを成功させるには、まず物を減らすこと。
それでは、物を減らしてから収納するまでの5つのステップをご紹介します。
①物を全部出す
場所ごとに片付けるなら、例えば押入れの物を全部出します。
ジャンルごとに片付けるなら、家の中にある食器を全部出してきます。
全部出す理由は、この次に「いる物といらない物」に仕分けるから。
物を一気に出すスペースがないなら、少しずつ出しても構いません。
どちらにせよ物を全部出してしまうのが基本です。
②いる物といらない物に仕分ける
片付けの大前提は、「いらない物を捨てて物を減らす」こと。
物を減らすことをしないと、いつまでも片付けに失敗し続けます。
いらない物を捨てるには、出した物を「いる物」と「いらない物」に仕分けていきます。
箱を二つ用意して、片方を「いる箱」に、もう片方を「いらない箱」にして、ポイポイと入れていくと、仕分け時に散らからないのでオススメです。
箱とは別に、ゴミ袋も用意します。
いらない物の中には、迷わずゴミだと判断できるものがあるからです。
用意する物 | 用途 |
いる物用の箱 | 残す物を入れておくため |
いらない物用の箱 | まだ使える不用品を入れておく (リサイクルや、売ったりして手放す) |
ゴミ袋 | すぐにゴミと判断して捨てる |
そして捨てるか捨てないかの判断は、自分が管理している物なら必ず自分でやること。
判断できるのは自分しかいません。
自分で手放す痛みを経験することで、こんな痛みは二度と経験したくないと思うようになります。
その結果、無駄な物は極力買わないようになります。
ここを人任せにして人に決めてもらうと、いつまで経っても自分の消費行動が改善されず、また物が増えて散らかる部屋に逆戻りしてしまいます。
それでは、捨てる(手放す)時の判断基準を詳しくご説明しましょう。
迷わず捨てられる物
まずは、考えずに捨てられる物をどんどんゴミ袋に入れていきます。
- 迷わずゴミと判断できる物
- 壊れたり傷んだりしている物(修理するとしても高くつく物は捨てる)
- 期限が切れている物(食品など)
- 同じものが複数ある(一つか二つだけ残して捨てる)
- 過剰なストック
捨てる or 手放してもいい物
考えずに捨てられる物を処分したら、次はこんな物をゴミ袋や「いらない物」の箱に入れていきます。
- 持っていることを忘れていた物
- 今のライフスタイルに合っていない物
- 使っていない貰い物
- 使い道がない物
- いつか使おうと思っている物
- 良い思い出がない物
- 見られたら恥ずかしい物
- デジタル化できる物
この8つの物について、ちょっと掘り下げて説明します。
1.持っていることを忘れていた物
ずっとしまいっぱなしにしているうちに、持っていることすら忘れてしまっていた物。
持っていることを忘れていたのなら、今後も使うことはないし、なくてもいい物です。
もし必要な物であれば、たとえ頻度が低くても使っているはずだし、持っていることを忘れたりしません。
思い出の品も、たいてい保管しているうちに忘れてしまっています。
忘れてしまうレベルの物など、もはや思い出でも何でもありません。
使えない物は処分し、使える物ならリサイクルショップに持ち込んだり、メルカリなどのフリマアプリに出品してみましょう。
今のライフスタイルに合わない物
もうやらなくなったスポーツの道具、使わなくなったパスタメーカー、健康器具や美容器具など、以前は使っていたけれど今は使わなくなった物。
また趣味が変わって使わなくなった物など、習慣や価値観が変わリ、今の時点で使い道がない物は手放し時。
そのまま保管しておいても、物は使わないと傷んでしまいます。
まだ使えそうな物ならダメージが少ないうちに売り、本当に必要な物を買う資金にした方が、部屋がスッキリすると同時に今の生活がより豊かになります。
万が一必要になる時があれば、新しい物を買い直した方が機能も使い勝手も向上しているし、今度は本当の意味で必要な物として活用することができます。
使っていない貰い物
結婚式の引き出物や旅行のお土産、プレゼントなど貰ったけれど使っていない物。
使わないけれど、申し訳なさから処分できず、ずっと置いたままになっていませんか?
いただき物というのは、渡す側の気持ちが9割だと思います。
気持ちはありがたい反面、いただき物が好みに合わない物だったりライフスタイルに合わない物だったり。
自分が人に贈り物をする時を思い返してみると、気持ちの半分は好意や日頃の感謝だったりするけど、半分は押し付けだとも思えてきます。
だから受け取る側にも、その品物の行く末を決める自由があります。
わざわざ贈り物を使っているか、捨てていないか確かめに来る人はいないでしょうし、もしそんなエゴ丸出しの人がいれば縁を切った方がいい。
使わない物をもらい続け、処分せずに置いておくと家の中は物が増え続ける一方。
使わない物であれば、くれた人に感謝しつつ、くれた人が気分を害しないよう、誰かにあげるなりリサイクルショップに出すなりして処分するのが一番です。
使い道がない物
ブランド品やお菓子の綺麗な箱、缶など中に入れる物もないのに溜め込んでいませんか?
商品を魅力的に見せるために作られた、素敵なデザインのパッケージを捨てるのは確かに勇気がいります。
コレクターであれば話は別ですが、そうでもなく「使い道はないけど、きれいだから置いている」だけであれば、使わない物によって収納スペースは死んでいるのも同然。
箱や缶などのパッケージは、中身を傷つけることなく、あなたの元に商品を送り届けた時点で役割を終えています。
役割が終えた物なら、捨てても何の問題もありません。
箱を置いていることで犠牲になっているスペースを活かすことで生活空間がスッキリし、今後の生活がより良いものになっていきます。
いつか使おうと思っている物
「いつか使う」と思いながらズルズルと持ち続けている物がないでしょうか。
洋服や趣味のもの、生活用品のストックまで様々だと思います。
いつか使おうの「いつか」は具体的にいつなのでしょうか。
直近で使う見通しが立っていない物は、今はなくても構わない物です。
良い思い出がない物
その物を見た時に、あまり良くない記憶を呼び起こす物があります。
負の記憶を宿している物は、縁起が良くありません。
成績が良くない通知表やテストの答案用紙、別れた恋人から貰った物など、持っていることでネガティブな気分になってしま物は自尊心や自己価値、自己評価を落とす物でしかありません。
前向きに生きていくためにも、嫌な記憶は物ごと消え去ってもらいましょう。
見られたら恥ずかしい物
若かりし頃に書いた日記、ノートに書いたポエムや密かに好きだったアイドルやアニメの本、くたびれた下着から大人のおもちゃまで、人には絶対に見られたくない物が誰にでもあります。
もし今自分が死んだとしたら、それ、自分以外の誰かに見られても大丈夫ですか?
家族と同居しているなら、自分がいない間に家族の誰かに見られても大丈夫ですか?
もし赤面するレベルの物なら捨ててしまった方が気が楽です。
デジタル化できる物
本や雑誌は電子版を買い直すことで処分できます。
電子版がなければ、電子書籍化サービス(自炊サービス)に出すとpdfデータ化してもらうことができます。
電子書籍化サービスに関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
書類などの紙物は、原本が必要なものでなければ、スキャンして画像やpdfデータで残すことができます。
子供時代の工作や絵など、思い出の品もスマホで写真に撮って残すことができます。
家電などの取扱説明書は、紙の冊子と同じものがメーカーのホームページからpdf形式でダウンロードすることができます。
タブレットなどのデバイスを使えば、大画面で見ることができるので、紙で保管しておく必要がありません。
紙でできた物は必ず経年劣化します。
ホコリや虫の温床にもなります。
CDも、パソコンでmp3やmp4形式のデータに変換すれば、CD自体がいらなくなります。
デジタル化することで、火災や水害で失われてしまうリスクを減らすことができます。
デジタル化しスマホやタブレット、ポータブルハードディスクに保存しておけば、何かの時にすぐに持ち出せるので、失われるリスクを最小限に抑えることができます。
③いらない物を処分する
仕分けでゴミ袋に入れた物は、必要なら分別し燃えるゴミや資源ゴミの日に出します。
まだ使える物は、以下の方法で処分できます。
- リサイクルショップに持ち込む
- 洋服はお店に設置されたリサイクルボックスに入れる
- 欲しい人に譲る
- ガレージセール
- 寄付する
- メルカリなどのフリマアプリに出品する
- ジモティーで取りに来てくれる人を募集する
4番目のガレージセールは、家の前に「ご自由にお持ちください」の箱を置き、その中に入れた物を通りがかった人に自由に持っていってもらうというもの。
戸建に住んでいる方なら、ガレージセールで処分するのもいい方法です。
寄付に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
まだ使える物でも捨てずに処分する時間がない場合、分別し一般ゴミに出してしまった方が早く片付けられます。
④収納場所(モノの住所)を決める
残した物の置き場所=定位置を決めます。
物は使う場所の近くに置くのが鉄則。
調理器具ならキッチンまわりに、洗濯用品は洗濯機まわりに、掃除機やフローリングワイパーなどの掃除道具は納戸の中、文房具はデスクまわりに…といった具合。
その物を使う頻度が一番高い場所に置いてやること。
使う場所に置いておくことで、使い終わったらすぐに元に戻すことができます。
すぐに元に戻せるから、置きっ放しの物で部屋が散らかることもなくなります。
⑤入れ方を決める
物が取り出しやすいよう、入れる方法を決めていきます。
物を見つけやすく、取り出しやすいようファイルボックスやトレイ、ファイルブックなどの収納グッズを活用します。
収納グッズを買っていいのはこの段階になってから。
収納場所のサイズを測り、そこに合うサイズの収納グッズを買い足します。
引き出しのサイズにぴったり合うよう、店員さんの許可を得て引き出しを持ち込み、ピッタリサイズの収納グッズを探す方もいます。
周囲の目線を気にする声もあるようですが、合わない物を買って失敗するよりずっといいと思います。
収納グッズを買い足さなくても、ある物で済ませられるなら、それに越したことはありません。
収納グッズは、物を入れている引き出しや棚の中がごちゃごちゃにならないよう物をまとめ、スムーズに取り出せるよう整頓するためのもの。
例えば
- 全ての取扱説明書をファイルブックにまとめる
- 入居しているマンション関係の書類をファイルブックにまとめる
- 各種ゴミ袋をボックスにまとめて入れる
このようにジャンルごとにまとめ、取り出しやすいように収納することで「あれはどこに行った」と探し回ることもなくなります。
どうしても収納場所が足りない時の対処法
1Kやワンルームの狭いお部屋に住んでいたり、どうしても手放せないコレクションがある場合、収納に合わせて物を減らすことが難しい現実に直面します。
そんな時は宅配型の収納サービス「サマリーポケット」を利用すると、物を捨てずに部屋の物を減らすことができます。
月額275円(税込)〜と格安で利用でき、箱を取り寄せて詰めたら集荷日に玄関先で渡すだけ。
大切な物を24時間365日空調や湿度管理された環境で保管できるので、保管によるダメージの心配無用。
何よりも、大好きな物を無理して手放さずに済むのが最大のメリットです。
洋服や本、CD、DVDからおもちゃ、書類、布団、季節の家電まで様々な物を保管することができるんです。
サマリーポケットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
こちらの記事では、私が実際にサマリーポケットを使ってみた感想を書いています。
片付けが思うようにはかどらない時は
私はこんまりさんのファンでもなければ信者でもないのですが、自力で片付けてきた自分の方法と似ている部分もあり、答え合わせをしているような感覚で「人生がときめく片づけの魔法」を読んだ覚えがあります。
先日、図書館に置いてあったので改めて読み返してみたのですが、この本が一番片付けについて考え抜かれていて、真似しやすいと思います。
私は片付けやシンプルライフ、ミニマリストの生活に日頃から興味を持っているので、関連本をよく読んでいます。
本で誰かの家の美しい収納方法を見ていても、世帯の人数によって間取りも広さも違っていて、自分が真似するのは難しいと思う内容が多い中、こんまりさんの本「人生がときめく片づけの魔法」は、片付けに対する考え方や取り組み方といったマインドの部分に深く切り込めていて、ノウハウを取りいれやすいと思います。
図やイラストがない文字ばかりの本だけど、話し口調で取っつきやすい文章なので一気に読むことができます。
片付けがはかどらなかったりモチベーションが下がってしまった時は、現実逃避よりも問題を解決するための突破口を先人の知恵に学んだ方がいいです。
現実逃避しているほど人生長くはないし、こんまりさんが著書の中で「片付けなんてさっさと終わらせた方がいい。片付けが人生の目的ではないのだから」と言っていて、本当にその通りなんです。
さっさと片付けて、やってみたかったことや本当にしたいことに時間を使うべきなのです。
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最後に〜片付けた状態を維持しよう
ようやく片付けが終わったら、この3つを実践することで片付いた状態を維持しましょう。
- 物を出したら元の場所に片付ける
- むやみに物を増やさない
- 新しい物を買う時は収納場所があるか考えてから買う
片付けの最初の段階で物を捨てる痛みを経験したなら、むやみに物を買うことは減ります。
物の出入りに対して、以前よりも厳しくなっているはずです。
生活していると、どうしても散らかってくることがありますが、片付けを終わらせていると、片付け前のレベルで散らかることはありません。
片付いた部屋を散らかさないため1日に一度、出しっ放しの物を片付け、リセットする時間を作ります。
リセット作業は、隙間時間で十分。
使ったら戻す習慣を作ってしまえば、いつもスッキリ片付いた部屋で過ごすことができるのです。
マザーテレサが「(前略)行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
という名言を残していますが、やり続けて習慣化すれば、人生が大きく動くきっかけにもなるかもしれません。
「人生がときめく片づけの魔法」にも、「人は誰でも完璧な片付けを経験すると、人生がドラマチックに変化するのを感じる」…などと書かれていました。
片付けた後の世界を想像したら、何かいいことが起こりそうでワクワクしてきませんか?
この記事を読み終えたら、ぜひ順番通りに片付けてみてください。