家の中に当たり前のようにあって、必要だと思って使っている様々な物。
「物を減らしたい」「スッキリ片付いた部屋にしたい」と思った時。
でも、物を減らす、手放すという判断ができず、一向に片付かない。
そんな時は、今まで「必要だ」と思っている物が、本当に必要なのか、自分の心と向き合ってみることが必要です。
今回は、「自分軸の判断力を身に着ける」ことで片付かない現実を変える方法をお伝えしようと思います。
- 物が片付けられない
- 片付けがうまくいかない
- 片付け本を読んでも片付けられない
- 捨てるか残すかの判断ができない
- 捨てる決心・決断ができない
こんな方に、ぜひ一度、読んでいただきたい内容です。
固定観念を疑ってみる
「こうじゃなければいけない」
「こうしなきゃいけない」
「こうあるべきだ」
と思っていること。
それは自分がそう思っているというより、自分の周りにいる人の意見に流されているだけかもしれません。
例えば、
- 家には必ずテレビが一台ないといけない
- カレンダーを貼っておかないといけない
- 体はバスタオルで拭くべきだ
- 居間にはソファーを置くものだ
これは、多くの人が育ってきた環境の中に、当たり前のように存在していた物。
そして独り立ちしても、この習慣を当然のように踏襲している。
でも、周囲が当然だ、常識だと言っていることって、自分ではどう感じているのでしょうか?
周りは必要だと言っていても、自分には必要ないんじゃないかと思ってる物って、ありませんか?
他人や習慣に影響された判断軸に気付こう
当然だと思っていることって、自分の家族、友人、同僚の影響だったり、今までの習慣から判断していることが多いのではないでしょうか。
それは、自分で考えて判断したことにはなりません。
周囲の人の最大公約数的な意見であったり、習慣という経験値から平均的な選択をしたにすぎない。
自分のソウル(魂)が下した決断ではない。
判断軸を他者や習慣に依存すると、自分の意思がどこにもありません。
そういう判断や決断は、自分が心から満足できるものではありません。
他人の意見や今までの習慣はちょっと横に置いといて、自分の考え方を最優先にして当然を疑ってみると、例えばこんな判断をすることができます。
紹介するのは、私が下した判断の実例です。
実家はテレビ、カレンダー、バスタオル、ソファーがあって当たり前の生活をしていましたが、一人暮らしでは取り入れませんでした。
取り入れなかった理由を簡潔に書きます。
①テレビ
テレビは、持っているだけでNHKの受信料を払わなければいけない。
NHKだけリジェクトできるテレビは売ってないし、見たい番組もないからテレビは持たない。
②カレンダー
わざわざ壁に穴を開けなくても、卓上カレンダーを買わなくても、スマホで見ればいい。
カレンダー代も浮く。
③バスタオル
バスタオルで体を拭いたら洗濯物が増える。
大きくて干す場所も取るし、ない方が楽。
お風呂上がりには、体を洗ったタオルを絞って拭けばいい。
④ソファー
ソファーなんて置かない方が部屋を広く使えるし、掃除もしやすい。
自分の判断軸を持つと、片付け本は必要ない
自分の判断軸があると、人の当然は、自分にとっての当然ではないことに気づきます。
「自分にとっての当然」=「自分の判断軸」を持っていると、物の要不要で悩む時間を減らせます。
片付けを、片付け本に頼る必要も無くなります。
片付け本を何冊読んでも片付けられない理由は、自分の判断軸が持てていないから。
片付け本の通りにやっていると、最初は上手くいくように思えても、そこに書かれているのは、あくまでも他人の判断軸。
片付け本に書いてある判断基準は、自分にフィットしない部分が必ず出てきます。
人生は一人一人違っていて、持っている物に対する考え方も思いもそれぞれ違ってる。
片付け本を読んで部屋が片付くなら、日本から汚部屋がもっと減っているはず。
そして、次から次に片付け本や断捨離本が出てくることもないはずです。
片付け本を何冊も読むより、自分の判断軸を手に入れる方が「いる」「いらない」の判断をする上で重要なのです。
自分の判断軸の作り方の鍵は「本音」
では、自分の判断軸をどうやって手に入れるのか。
それは、物と向き合い、必要か必要ないか考えるよりもっと手前の話です。
何のために物を減らすのか、目的をはっきりさせること。
自分が望んでいることは何なのか、心に問いかけてみる。
例えば「家事がめんどくさい」と思っているとします。
一見ネガティブな動機ですが、私は全然悪いことだとは思いません。
家事が面倒な理由を掘り下げると、
「面倒な家事負担を減らして、もっと好きなことをしたり、のんびりする時間が欲しい。」
これが本音(=願望)ではないでしょうか。
この本音が、片付けの目的となり、判断の軸となります。
本音を具体的にしていくと、
「部屋の掃除をもっと楽にしたい」
「洗濯物を減らしたい」
など、タスク(やること)が見えてきます。
本音がはっきりしてきた時に初めて、物と向き合った時に、必要か必要でないかを、自分の軸で判断することができます。
掃除に手間と時間をかけたくなければ、
- 床に置いている物を減らす
- 家具を減らす
- インテリア小物を最小限に減らす
もっと具体的にすると、
- ローテーブルをなくす
- ラグを撤去する
- 本棚を撤去する
- 本は電子化する
- ハタキがけしにくいから飾っている小物を手放す
という行動に落とし込むことができます。
自分の願望(本音)に合わない物=必要ない物として手放していくことができます。
自分がやりたくないことはやらないと決めればいい。
楽するために、もっとワガママになっていいんです。
本音にリンクした目的軸で判断する方法〜着ていない洋服の場合
例えば、「気に入っているけど着ていない服」があるとします。
それを手放すか残すか判断する時に、目的があるかないかで、判断が変わってきます。
「面倒な衣替えを楽にしたい」という目的があると、気に入っていても着ていなければ「手放す」という選択ができます。
一方で、いきなり服と向き合って「手放すか残すか」考えてしまうと、好き嫌いや、買った時の値段で判断してしまいがち。
結局、クローゼットに戻してしまい、物が一向に減っていかない、という結果になってしまいます。
自分の願望(本音)を軸に目的を決めると、その目的に叶うか、そうでないかという判断軸で、物を残すか手放すかを決めることができます。
理想の部屋や生活をグッと早く引き寄せることができます。
自分軸なしにいきなり物と向き合うと、好き嫌いや買った時の値段に左右されて判断軸がブレてしまい、片付けが遅々として進みません。
誰にでも、片付かない現実を変えられる
- 固定観念を疑う
- 自分軸の判断力を手に入れる
自分軸の判断力を手に入れるには、自分の本音(願望)を明らかにする。
自分の意思で判断できるようになると「変化できる自分自身」を感じることができます。
以前の状態から脱出し、一歩踏み出せた達成感、自己肯定感、深い満足を感じることができます。
これは、特別な人にだけできることではありません。
誰にでもできることです。
元汚部屋に住んでいた私が実際にやってきたことです。
ダメな私でもできたんです。
普段やりたくないと思っていても、こうあるべきだという考えに縛られていることに気づいたら、それは自分軸を手に入れるチャンス。
本音(願望)から目的を明確にして、片付けを加速させていきましょう。
読んでくださった皆様が、自分の理想の生活に近づけるよう、心から願っています。