これまでに、私は色々な物を捨てたり売ったりして手放し、持ち物を減らしてきました。
手放して後悔したことも少しはあったけれど、ほとんどの物は手放して良かったと思っています。
物を減らし、シンプルな暮らしを始めてみると「こんないいことがあるな」と気づいたことがあります。
この記事では、私が実際に物を減らしたことで実感した10のメリットをお伝えします。
物を減らすと、どんな良いことがあるのか知りたい方はぜひ読んでみてください。
物を減らして分かった10のメリット
①もう片付けをしなくてもいい
片付けから解放されます。
物が少ないから散らかりにくいし、物を取り出して使ったあと置きっぱなしだと目立つから、すぐに元に戻すようになります。
あまり意識せずとも片付いた状態をキープできるようになれるんです。
片付けという言葉に追われることがなくなり本来やるべきことや、やりたいことに時間を使えるようになります。
②部屋が広くなる
今まで物が占拠していたスペースがまるまる空くので、同じ部屋なのに広く感じられます。
広い部屋に引っ越さなくても、物を減らせば部屋を広く使うことができます。
一人暮らしの狭い部屋でも、窮屈さを感じることがありません。
満たされない心の穴を埋めるために物が増えてしまうけれど、物を減らし部屋が広く感じられると、その部屋にいるだけで心が満たされた気分になります。
③掃除が楽になる
部屋の物が少ないから、掃除もササっと簡単に済みます。
毎日クイックルーワイパーで床全体をサッとふき、部屋の隅に溜まったチリを掃除機で吸い取るだけ。
掃除が簡単に済むから、隙間時間に毎日掃除することができます。
物が多い時は掃除が一大イベントでした。
物をどかして掃除機をかけられる状態にするのが大変。
見せる収納に凝っていたからハタキで埃を落とすのも時間がかかって、なかなか掃除機がかけられない。
拭き掃除も複雑だし、掃除の頻度は月に数回程度。
振り返るとゾッとする状況でした。
④害虫が減る
物が多い時は、部屋の床にも物をたくさん置いていました。
掃除機をかける時に物をどけるとクモや羽虫などの死骸があったり、シミ虫やシバンムシなどの不快害虫もよく出てきていました。
部屋の隅で蜘蛛が巣を張っていることもありました。
本や切り抜き、書類など色々な紙類を減らしたおかげで、紙を好むシミ虫もシバンムシも最近全然見かけません。
ごくたまにゴキブリが出てきても隠れる場所がほとんどないので、出てくると退治しやすくなりました。
⑤カビが発生しにくくなる
物が多いと通気性が悪くなり、ジメジメした梅雨時にはカビが発生しやすくなります。
押し入れやクローゼットに物を詰め込みすぎると、壁面のカビが中の物にまで移ってしまい、保管している物がダメになってしまいます。
お風呂場も置いている物が多いと、カビだけでなくピンクヌメリまで出てきます。
物を減らし、収納量を8割以下に抑えると空気が通りやすくなるのでカビの発生を抑えることができます。
物が減ると掃除が楽になるので、小まめな掃除もカビ防止に0がっています。
⑥物をなくすことがなくなる
物が多かった頃は物の定位置がなく、腕時計やアクセサリー、SDカードなど細々としたものを見失うことが頻繁にありました。
ない!と部屋をひっくり返して、家探しすること数時間、泣きそうになりながら見つけたのはパソコンのキーボードの下だったり。
無理やり収納を撤去するという荒療治で強制的に物を減らさないといけない状況に追い込み、物を減らすことで物の定位置を作ることができ、何がどこにあるのか探し回ることがなくなりました。
今は使ったら戻す癖がついたので、物を無くすことはほとんどありません。
振り返ってみても、直近で物を無くしたのはいつだったか思い出せません。
⑦無駄な出費が減る
物を減らすことで、お金の使い方が変わりました。
置物や用途がない雑貨、集めて飾るだけの食玩、ぬいぐるみなどを買わなくなりました。
文房具や洋服なども、既に持っていれば同じような物は買わなくなりました。
片付けて部屋がスッキリしてしまうと、以前のように物が増えるのは二度とゴメンなので、無駄な物を買わなくなるんです。
物を減らすことで、自分にとって本当に必要な物とそうでない物がわかるようになりました。
だから今は、衝動買いすることもなくなりました。
⑧部屋が安らげる場所になる
物が少ないと目に入る情報量が減るので、部屋にいても疲れません。
物が多い時はイライラの元だった部屋が、心地よく安らげる部屋に変わります。
物が多いと、目に入る情報量が多くなります。
目に入ってきた情報の処理する量が多ければ多いほど、脳は消耗してしまいます。
脳が消耗すると、意欲や判断力が落ちてしまい、やる気が起こらないし正しい判断もできなくなってしまいます。
ちょっとしたストレスにも弱くなってしまい、気づかないうちに心身ともに消耗してしまうのです。
ちなみに、現代人が1日に受け取る情報量は、なんと江戸時代の1年分だそうです。
⑨物を大切に扱うようになる
大好きな物だけに囲まれるので、物の扱いが丁寧になります。
持ち物に目が行き届きやすくなり、汚れなどのダメージに気づきやすくなりました。
超お気に入りの物を使った後は、手入れして大切に使うように。
靴やカバンは一度使ったらホコリを落とし、汚れを拭き取ってから片付けます。
洋服の毛玉に気づいたら、毛玉取り機で毛玉を退治。
持ち物を常に良い状態にしておくことで、自分自身も清潔感のある人間になれます。
⑩人を招くことができる
片付いた部屋だと、何の気兼ねもなく人を呼ぶことができます。
賃貸マンションだと修繕や点検で部屋に業者が入ってくることもありますが、急に誰かが来ても慌てないし、恥ずかしい思いをすることもない。
友達と部屋でおうちカフェを楽しむこともできるし、カフェに行くより安上がり。
まとめ〜物を減らすのに時間をかけないでほしい
私が物を減らしたことで実感したメリットを10個ご紹介しました。
今回は環境面でのメリットが中心でしたが、内面的な効果についてはこちらの記事でご紹介しています。
私が片付けで物を減らすのに四苦八苦していたのは、まだ断捨離という言葉が一般的ではなかった頃。
片付けの教本も今ほどなかったし、自己流でやっていたからかなり時間がかかりました。
振り返ってみると、ちょっと時間をかけすぎたように思います。
30代は、ずっと何かしらの持ち物を減らし続けていました。
頻繁に持ち込んでいたリサイクルショップの店員さんには顔を覚えられていたし、メルカリでかなりの物を売ったので、評価も300を超えました(買った分もありますが)。
物を減らすのは大変な作業だけど、やればやっただけの、目に見える成果があります。
こんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」にも書かれていた「片付けなんてさっさと終わらせた方がいい」は本当にそうだと思います。
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片付けの中で「物を減らす」作業がありますが、これが一番大変な作業だと思います。
私は物を減らすのに時間をかけすぎたので、片付けなんてさっさと終わらせた方がいいと、心の底から思います。
人生は思ったより短いので、一気に物を減らして片付けを済ませた方が、人生を長く有意義に過ごすことができます。
だから、プロの片付け業者にいる物といらない物の仕分けを手伝ってもらっても全然構わないと思います。
人生の主役は物ではなく、自分自身です。
物を減らして、自分自身の命を燃やして本来やるべきこと、やりたいことに集中できる環境、安らげる環境を手に入れましょう。