散らかっている部屋を片付けているけど、うまくいかない。片付けが思うようにはかどらずイライラする。物はなかなか減らないし、だんだんやる気がなくなってきた…
スッキリした部屋で暮らしたいのに、物が片付けられなくてお困りの方。
片付けで一番肝心なのは「物を減らすこと」。
この記事では、物を効率よく減らす5つのコツをご紹介しています。
コツを掴めば物に見切りをつけやすくなり、滞りがちだった片付けがどんどん加速します。
片付けが進まなくて疲れてしまったり、モチベーションが上がらない方に役立つ内容です。
物を効率よく減らす5つのコツ
物を効率よく減らすコツは「明らかにいらないと判断できる物」から処分していくこと。
ここでご紹介するのは「明らかにいらない」と判断しやすい基準です。
①同じ物が2つ以上あったら、数を減らす・ひとつにする
引き出しや戸棚、キッチンの収納の中に、こんな物がダブついていませんか?
- ボールペン
- シャープペンシル
- ハサミ
- セロハンテープのテープカッター
- カッターナイフ
- 定規
- メジャー
- 電卓
- 傘
- 包丁
- キッチンばさみ
- 菜箸
- タッパー
- マグカップ
- メモ帳
文房具なら、ボールペンはスペアを含めて2本もあれば十分。
ハサミも作業机に一本、キッチンに一本あれば事足ります。
他の物に関しても同じことが言えます。
家族の人数以上の本数の傘など、必要以上に持っている物は数を減らしましょう。
チビた鉛筆などを後生大事に置いていても、一生使うことはないので捨てましょう。
ほとんど使っていなくて捨てるのがもったいないと感じるなら「ワールドギフト」や「パワーセラー」に寄付しましょう。
②壊れたり痛んでいる物は捨てる
例えばこんな物はありませんか?
- フチが欠けた食器
- 画面がひび割れているスマートフォン
- 故障した家電
- インク切れで書けなくなったペン
- ノックしても芯が出てこないシャープペンシル
- 骨が折れたり破れている傘
使い続けると怪我をする恐れがあったり、使いにくくなった物は、処分したり新調するタイミング。
たまに画面が割れたスマートフォンを持ち歩いている人を見かけますが、持っているといつ指先を切るかわからないし、物を大切にできない人、ガサツな人という印象を与えてしまいます。
壊れている=役割を終えたもの。
ありがとうという気持ちを持って処分しましょう。
③不必要な便利グッズを減らす
例えば、ジャガイモの皮むき器や千切りに便利なコンパクトスライサー。
包丁を使えば皮は剥けるし、千切りだってできます。
わざわざ専用の道具を揃える必要はありません。
ツナスプーン、アボカドスライサー、みそマドラーなどの便利グッズも、わずかな便利さと引き換えに収納場所を奪っています。
みじん切りができるチョッパーも時短効果があり便利ですが、使ったあと分解して洗うのが面倒だったりします。
便利さを取るか、収納スペースを取るかは人それぞれで正解はありませんが、便利グッズがなくても調理はできるし、余分な洗い物も減らせます。
④過去の物に見切りをつけて行く
あまりにも昔の物はすでに時効。手放し時です。
思い出を捨てるような気分になり、苦しくなるかもしれませんが、捨てても思い出は残ります。
忘れていたとしても、今の自分を作ってくれた物です。
ですが、そもそも取り出すまで忘れている時点で「思い出の品」とは言えません。
小学校〜学生時代の物
成人してからも小学校の頃の通知表や工作、ノートや教科書を置いていたりしていませんか?
- 通知表
- テストの答案用紙
- 工作や絵などの作品
- 教科書
- お習字や水彩の道具
- 楽器(笛、ピアニカなど)
こういう物は、とっくに時効です。
小学校の頃の物だけではありません。
中学校、高校、大学の物も同様です。
紙物は特に、ずっと保管していると劣化し害虫の温床にもなりかねません。
家の収納量は限られています。
収納スペースは、使わない物を死蔵しておく場所ではありません。
今使っている物を片付けておく場所です。
捨てるのが辛かったり手放しにくい物は無理をする必要はありません。
残すなら数点だけ、厳選して手元に残します。
気になる物は、スマホのカメラで写真を撮っておきます。
あとは全部、燃えるゴミで処分しましょう。
その物と過ごした思い出や自分を成長させてくれたことに感謝し、きちんとお別れをしましょう。
⑤使っていない洋服・靴・カバンを手放す
洋服や服飾小物は、持ち物の中でもかなりの量を占めているはず。
何年も前、ヘタすると数十年前に買った洋服や靴、カバンを使わずに保管していませんか?
昔の物も、見切り時。
見極めポイントはこの3つ。
- 明らかに流行遅れ
- 色褪せたり、くたびれたり、傷んでいる
- 全く着ていない
- サイズが合わない
①明らかに流行遅れ
流行が完全に変わってしまい、今着ると違和感のある靴、カバン、洋服は捨て時です。
流行は循環すると言いますが、昔流行った物と似たようなものが再び登場しても、現代のエッセンスを加えてアップデートされています。
昔の物を現代風にアレンジした物になっていて、昔の物をそのまま着られる時代ではなくなっています。
昔の洋服に袖を通しても、今の気分と合わなかったりして、微妙なズレを感じます。
洋服は着ることで気持ちが上がったり、自信が持てたりするのが理想。
今それを着てすぐに外に出かけたくなるような、ウキウキする感情が湧いてこない洋服は、賞味期限切れ。
値段が高かろうが、かつて気に入っていたものであろうが、すでに役割を終えています。
今使えない物を死蔵しているより、そのスペースを空け、収納に余裕を持たせましょう。
しまい切れなかった「今着ている洋服」を収納することができて、部屋がスッキリします。
②色褪せたり、くたびれたり、傷んでいる
履き潰し寸前の靴や、加水分解でベタついた合成皮革のバッグ。
袖口や襟元がヨレヨレのTシャツなトレーナー、色あせたものや、毛玉だらけのニット。
古くなると体に馴染んできて肌ざわりが心地よかったりしますが、メンテナンスをしても古びて見えれば捨て時です。
歳をとるほど、くたびれた物を着ていると余計にくたびれた印象を与えてしまいます。
着ている物の状態に気を配り、高いものでなくても、いつも清潔できれいな物を着ることで貧乏神に好かれないようにしたいものです。
③全く着ていない
タンスやクローゼットの中に必ずある「全然着ていない服」。
全然着ていないのは、
- 持っている服と合わせづらい
- 着ていく場所がない
- 流行が終わってしまった
- ドライクリーニングオンリーなどメンテナンスが面倒
- たくさん洋服を持っているのに、いつも同じ服ばかり着ていて出番がない
こうした理由ではないでしょうか。
全く着ていない物は、なくても問題がない物です。
とは言っても手放せないのは、執着心を手放すことができないから。
「まだ全然着られるしもったいない」「いつか着ることがあるかもしれない」と思って置いていても、これからも着ることはありません。
ZARAやH&Mのリサイクルボックスに持ち込んだり、メルカリに出品してみたり、リサイクルショップに持ち込んだりして手放しましょう。
洋服の減らし方は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
片付け加速の秘訣は、わかりやすい不要品から処分すること
効率よく物を減らす5つのコツをご紹介しました。
- 同じ物が2つ以上あったら、数を減らす・ひとつにする
- 壊れたり痛んでいる物は捨てる
- 不必要な便利グッズを減らす
- 過去の物に見切りをつけて行く
- 使っていない洋服・靴・カバンを手放す
この5つのコツの共通点は「明らかに不要品だと判断しやすい」こと。
片付けで最も大変なのは「いるか・いらないか」仕分ける作業。
皆、仕分ける時にどれを残してどれを手放すか悩んでおられます。
最初に悩み、考え込んでしまう物から手をつけてしまうと、仕分けに時間がかかってしまい、早々に挫折してしまいかねません。
片付けをテンポよく進めていくには、まず「判断しやすい物」から処分していくことが作業加速の秘訣。
明らかにいらない物を手放し、実際に物が減っていくことで成果を実感できると、今までに手をつけられなかった物まで手放すことができるようになります。
片付けは時間もエネルギーも必要です。
こんまりさんの著書「人生がときめく片づけの魔法」の中で「片付けが人生の目的ではない。片付けなんてさっさと済ませた方がいい。早く片付けて本当にときめくことに時間と情熱を注いで」というようなことを書かれていました。
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人生の時間を有意義に使うためにも、早く片付けてしまった方がいい。
片付けを一気に進めるには、スピードが肝心です。
そのスピードに乗るためにも、悩んで手を止めてしまわないこと。
片付けがうまくいかない方は、ご紹介した「わかりやすいもの」から是非減らしてみてください。