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お片付け

手放す決心ができない時は「損切り」思考で物への執着を断ち切る

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散らかった部屋 お片付け
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片付いてスッキリした部屋を目指し物を減らそうとしても手放す決心ができず、結局元の場所に戻してしまうことはありませんか?

「手放す決心ができないのは、物に執着心があるからです。まずは、それを手放しましょう!」
と言われても、簡単にできれば苦労しません。

でも、物を手放せる人は物への執着を断ち切ることができるんです。

執着を断ち切る秘訣は「損切り」。

損切りとは投資用語でロスカットとも言われ、損失を最小限にするために、損失の額が少ない段階で売却してしまうことです。

放っておくと損失額が膨れ上り手の打ちようがなくなるため、傷が浅いうちに既に出ている損失に見切りをつけるのです。

この記事では、手放す決心ができずなかなか物を減らせない方に、スピーディーな判断で物を減らせる「損切り法」についてご紹介しています。

簡単に理解できる内容なので、ぜひ一度目を通してみてください。

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物を手放す決心ができない2つの理由

①損をしてしまうという恐怖感

人間は何かを失う時、損をしたくないという心理が働き、損失を回避しようとします。

「買った時に高かった」「限定品だから二度と同じ物は手に入れられない」

そんな物を手放してしまうと、自分が損をしたと感じてしまうのです。

例えば2万円で買ったアパレルブランドのシャツがあったとします。

2万円のシャツを手放そうとすると、金銭的な損失に意識が向いてしまいます。

2万円分の金額を捨てるような感覚に陥るのです。

2万円確かに大きな金額ですが、洋服を買った時点で2万円の価値はなくなっています。

リサイクルショップに売りに行った時に、一万円以上出して買った洋服が数百円、もっと低ければ数十円で買い取られてしまうのは、時間が経てばたつほど買取相場が下がってしまうから。

でも、本当に2万円分損をするのでしょうか?

シャツを買ったことで、そのブランドで買ったという嬉しさや着た時のテンションで2万円分の学びは十分に得ています。

物を手放そうか考えている時に「損をしてしまう」というネガティブな感情に襲われてしまったら、買った時の値段を切り離して考えること。

その物によって得た体験を思い出してみると、値段相応の価値を体験しているし、持つことで気分を高めてくれていたはず。

2万円分の経験を得て、その物の役割は終わっています。

だから、手放しても決して損はしていないので安心してください。

②自分が持っている物に愛着を感じている

物を手放そうとしても、その物に強烈な愛着と高い価値を感じ、一度持ってしまうと手放すことが惜しくなってしまう「保有効果」という心理が働きます。

失うことによる損失を重大視するあまり現状維持を選んでしまい、手放せず結局元の場所に戻してしまうのは、保有効果の心理が働いているからです。

愛着のある物を失うことによる変化を恐れ現状に執着してしまうと、物を手放すことができません。

愛着のある物を手放す時は、手放すことに対するデメリットしか見えなくなってしまいがち。

変化することは不安感も伴うけれど、変化によって得られるものを見逃さないこと。

愛着を手放すことで新しい物が入ってきたり、新しい経験を得ることができます。

逆に、愛着を手放すことができなければ、新しい経験も得られないし、新しい物にも出会えなくなるのです。

物における損切りとは?

投資用語の損切りを物に置き換えてみましょう。

ブランド物のシャツであったり高級時計であったり、それが自分に投資した物だとします。

保有していた物を手放そうとした時「今の自分にはもう必要ない」「もう役目を終えた」とマイナス確定した物に見切りをつけることができる。

それが私なりに考えた「物」に対する損切りです。

持ち続けることで物は劣化し、ほとんどの物は価値が下がり続けます。

一番の損失は、保管しているスペース。

多くの物を手放せずに保有し続けると、収納が死蔵品で占領され、機能しなくなってしまいます。

賃貸であれば、スペースに家賃を払っています。

スペースが広いほど家賃が高くなり、スペースに無駄な家賃を払いつつけることで、継続的に損失を被ってしまいます。

まとめると、

  • 今の自分に必要ない物
  • 役目を終えた物

これらを持ち続けることで発生する損失、すなわち

  • 劣化
  • 価値の低下
  • スペース確保による金銭的損失

この3つをカットする(手放す)ことが、私が考える「物」に関する損切りです。

片付けでの損切りはスピーディーな判断が吉

片付けは大まかに

  1. いる物、いらない物に仕分ける
  2. 捨てる
  3. 整頓し収納し直す

こんな流れになります。

いる物といらない物を仕分けるのが一番大変ところで、片付けようとしている人は、誰もがこの仕分けに悩み、苦労しています。

高かったり愛着があったりして悩んだり考えたりすると、なかなか「いらない物」と見切りをつけることができず、時間ばかりかかってしまいます。

仕分けの段階で、

  • 買った時の値段は置いといて、その物によって得た経験を思い出す
  • たとえあまり使っていない物でも、買うことによって得た体験価値(喜び)はある
  • 持ち続けることによる損失と、手放すことによって得られるメリットを想像してみる

この3点を意識してみると、物に対する見切りをつけやすくなります。

多くの物に見切りをつけた私が今思うこと

私もかつては多くの物に囲まれていました。

洋服、本、CD、雑貨、ぬいぐるみ…

たくさん買って、お金を無駄遣いしたなと後悔する気持ちはもちろんあります。

でも、どれも好きで買い集めた物ばかりだったし、それらの物に出会ったことは豊かな経験であったとも思います。

可愛い物にたくさん触れて幸せだったし、たくさんの洋服を着てきたからこそ、自分の定番スタイルを見つけることもできました。

ブランドの洋服や化粧品を買った時は、店員さんが出口まで付いて来てくれてちょっとしたセレブ気分を味わうこともできたし、かけてきたお金は全部が全部無駄ではなかったと思います(本当はもうちょっと貯金しておけば良かったと思うけど)。

そして、今はそれらの物を手放して良かったと思います。

今持っていても、きっと使うことはないだろうから。

今も時々損切りすることがあります。

主に生活用品ですが、せっかく買ったけれども使いにくかった水切りカゴや鍋ぶたスタンドを早々に見切りをつけ、違うものに買い替えることがありました。

失敗しないように買い物をしていても、実際に使ってみないとわからないことがあります。

過去に損切りしまくってきた経験のおかげで「買ったけど不便だ」と感じたら、不便な思いをする時間が無駄なので、即座に買い替えることにためらいを感じなくなったと思います。

損切り力をつけると、片付けが加速する

損切り力が身につくと仕分けで迷う時間が減るので、片付けのスピードがグッと上がります。

片付けでの仕分けは決断の連続。

見切りをつける速度が上がると決断する回数が増えるので、決断力が鍛えられ、選択した物以外を切り捨てることにためらいがなくなります。

こんまりさんの著書「人生がときめく片づけの魔法」にも、「片付けなんてさっさと終わらせた方がいい」と書かれています。

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私も片付けなんて早く終わらせて、自分がやりたいことに集中することに時間を使うべきだと思います。

いる物といらない物を仕分け、いらない物を捨てることができれば片付けは半分以上終わります。

「損失を回避したくなる」「変化への不安や恐れ」を乗り越えた先の人生は、今までとは違う風景が広がっています。

時間をもっと有意義に使えるし、物への執着から解放され、人生が軽やかになるはずです。

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