部屋が散らかっていて、汚い方。
部屋が汚いのは良くないと思うけど、誰に迷惑をかけている訳でもないし、誰も呼ばないから、汚くても生活できてたら別にいいんじゃない?
いやいや。
汚い部屋にいるだけで、衛生面、健康面、経済面、対人関係で、既に様々な利益を失っているんです。
この記事では、散らかっていて汚い部屋に住んでいると、どんな悪いことがあるのかをご紹介します。
汚い部屋に住んでいて、問題意識はあるけど何もできていない方は、ぜひ読んでみてください。
汚い部屋による8つの悪い影響
部屋が散らかっていて汚いと、自分への悪影響はもちろん、実は他人にも迷惑をかけているかもしれないんです。
①感染症のリスクが高まる
コロナウイルスが気になる今日この頃。
ホコリは病原菌の恰好の住処となります。
花王の調査によると、
「家の中にあるホコリ1g中には、 約10万個の菌、 約6万個のカビが存在していることが確認された」
そうです。
ホコリに付着したウイルスなどの病原菌は、口や鼻から吸い込んでしまったり、空気に乗って拡散します。
こまめに掃除していなかったり、隅々まで掃除しない状態だと、ホコリがどんどん溜まっていきます。
溜まったホコリが様々な病原菌の住処となり、疲れや体調不良で免疫力が落ちた時、感染するリスクが高まります。
②アレルギー症状が悪化する
ダニの死骸やフン、人間の皮膚から剥がれた角質やフケ、毛やホコリなどのハウスダストがアレルゲン(アレルギーの原因物質)となります。
アレルゲンを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎を起こしたり、皮膚のかゆみを起こしたりすることがあります。
また、ハウスダストで気管支喘息を起こしたり、元々喘息がある人は重症化してしまうことも。
今はアレルギー症状がない方も、アレルゲンに接し続けることで、アレルギーを発症してしまう恐れがあります。
アレルギーや喘息の発症、悪化による不快な症状に悩まされると、肉体面だけでなく、精神的、社会的、経済的な面、様々な面で生活の質が低下してしまいます。
③害虫が増える
散らかった部屋で掃除をおろそかにしていると、
- ダニ
- ゴキブリ
- ハエ
- シミ虫
- シバンムシ
こんな害虫が増えてしまいます。
ダニ
ダニは高温多湿を好み、梅雨から夏場にかけて繁殖します。
暖房器具を使う冬にも発生し、通年で悩まされる害虫です。
ダニは刺されたり、死骸やフンがアレルギー症状の原因となります。
特にダニの温床になりやすい寝具のカバーは、こまめな洗濯が必要です。
ゴキブリ
刺されたりする直接的な害はないのですが、不快な害虫の筆頭。
不衛生な排水管などから侵入するため、ゴキブリの体表面や手足には、様々な雑菌や細菌が付着しています。
部屋の中を歩き回るだけで汚染されてしまいます。
ゴキブリは水が1滴あるだけでも数日生き延びると言われています。
また、髪の毛やホコリもゴキブリの食料。
散らかった部屋だと隠れる場所も多く、退治しにくいため、ゴキブリの恰好の住処となってしまいます。
ハエ
ハエは、様々な細菌やウイルス、寄生虫の卵などを身体の表面につけて運んでくる衛生害虫。
外から入ってくる他、排水口や観葉植物、生ごみなどが発生源となる場合もあります。
汚部屋のレベルが上がると、ハエの餌となるゴミがたまり、近隣にも迷惑をかけてしまう可能性があります。
シミ虫(紙魚虫)
体長1cmくらいの褐色で、意外と素早く動きます。
書籍や絵画、書類など主に紙類が食害にあいますが、食品(乾物)なども食害にあうようです。
不要な紙類や湿気の多い部屋はシミの恰好の住処。
シバン虫(死番虫)
茶色のゴマ粒のような甲虫。
雑食性で何でも食べますが、紙の本、畳や食品(乾物)などの食害が多く見られます。
人を刺すことはありませんが、食害によって大量発生すると、プロに駆除を依頼しなければならなくなるなど、厄介な存在。
その他の害虫
クモは益虫と言われ、害虫を捕食してくれるメリットもありますが、巣を張ってしまうと汚部屋レベルが急上昇します。
④不快な臭いを放つ
こんな場所の片付けや掃除が疎かになると、悪臭の元になります。
- 使った食器を洗わずに放置している
- ゴミ箱にゴミが溜まったままに
- 生ゴミが三角コーナーに溜まっている
- トイレをこまめに掃除していない
- 排水口が汚れていて、ゴミも溜まっている
- 寝具を洗濯していない
- 脱いだ洋服を放置している
洗い物や洗濯をサボったり、ゴミを放置していると、部屋の臭いが不快なものになります。
部屋の悪臭は衣類にも染みついてしまうため、体臭と混じり、不快な臭いになってしまいます。
部屋が汚いことが原因で、部屋だけでなく、自分にまで不快な臭いが染み付いてしまいます。
⑤怪我をしやすくなる
部屋が散らかっていると、床に落ちている物を踏んで足を切ったり、滑って転んでケガをしてしまいます。
地震などの災害時には、更にひっくり返った状態になります。
災害時に部屋が足の踏み場もない状態では、避難の動線を確保できません。
散らかって汚い部屋は、ケガだけでなく、災害時にスムーズに避難できず、最悪の場合、自分の命を守ることができなくなります。
家は本来自分を雨露から守ってくれて、疲れを癒す場所。
部屋が散らかっていると、物が自分を快適にしてくれるどころか、凶器になってしまいかねません。
⑥金銭的な損失が増える
部屋が散らかっていて汚いと、必要な物がすぐに出てこなかったり、探しても見つからないことがあります。
部屋のどこかにあるにも関わらず、二度三度同じ物を買ってしまいます。
また、自分が持っている物を全て把握しきれないので、無駄な買い物をしてしまうことも。
洋服が良い例です。
手持ちの服の傾向を把握していないので、買っても結局どの服にも合わず、タンスの肥やしにしてしまうことになりがち。
掃除の頻度が低いと、エアコンのフィルターにホコリが溜まり、エアコンの効率も悪くなります。
暖まりにくかったり、冷えにくかったりするため、電気代が余分にかかってしまいます。
散らかった部屋は害虫が住みやすい環境でもあるため、害虫が発生しやすく、殺虫剤などに余分な費用をかけてしまいます。
ハウスダストが原因でアレルギー症状などが悪化し、病院にかかったりすると、医療費の負担も増えてしまいます。
⑦対人関係で損をする
部屋が散らかっていて汚いと、物の管理がずさんになります。
所持品のメンテナンスが行き届きません。
表面上は清潔に見えるよう取り繕っていても、どこかにほころびが出てきます。
洋服にシワができていたり、シミやほころび、毛玉、臭いに気づかないことも。
社会生活の中で、清潔感のない人は、生理的に嫌悪感を持たれてしまいます。
好感度は間違いなくマイナス。
初対面だと、与える第一印象は最悪のものになりかねません。
⑧恋愛や結婚に悪い影響が出る
汚い部屋に住んでいると、人を招くことがてきません。
せっかくいい関係になっても、おうちデートができません。
もし汚い部屋に招いてしまったら、最悪の場合、振られてしまうかもしれません。
お相手が結婚を考えていたとしたら、家事能力がないと見なされ、結婚相手の候補から外されてしまいかねません。
以前散らかった部屋に住んでいた私が、振り返って思うこと
私も、物で溢れた部屋に住んでいた時代がありました。
当時、シミ虫、シバン虫を頻繁に見かけました。
ゴキブリが出てきても、物が多いせいで駆除に苦労しました。
物が多いと、物をどけながら掃除機をかけることが億劫で、久しぶりに掃除をすると、目立たない場所によくわからない虫の死骸が転がっていることもありました。
当時は若かったこともあるけれど、脈絡もなくビビッと来た服を買ってしまうので、ファッションにスタイルがありませんでした。
心の中も散らかっていて、うまくいかない恋愛ばかりしていました。
お金も入ってきた分はほとんど使ってしまって、貯金もありません。
こんな状態を思い出すと、物が多くて散らかっていて、掃除がしにくいから清潔でない部屋には、もう二度と戻りたくないなと思います。
ただ、自分でコツコツやっているとかなり時間がかかってしまうので、誰かに手伝ってもらえたらもっと早く片付いたかもしれない、と思います。
当時は汚部屋専門の掃除をしてくれる業者さんというのも、今ほどなかった記憶があります。
今では、紙ものはほとんどデータ化したりして処分したので、紙を餌にするシミ虫やシバン虫はほとんど見かけなくなりました。
寝具のカバーを毎週洗濯しているので、ダニに刺されることも減りました。
物を減らしたので掃除がしやすく、毎週隅々まで掃除機をかけています。
汚れが気になったら、ウエットティッシュや乾拭き用のシートで拭いています。
部屋が片付いるだけで心身が安定するし、スッキリしていて清潔な部屋って、眺めているだけで満ち足りた気分になります。
片付いた部屋に、ダイソーで買ったルームフレグランスを置くだけで、とてもいい気分。
今の生活では、少なくとも先ほどあげた、8つの悪い影響は全く受けていません。
汚部屋は衛生面や健康面、経済面や対人関係に悪影響しかない
この記事を読んでいるということは、汚い部屋にいて平気な人ではないと思います。
「片付けたい」「きれいにしたい」と少なからず思っているはず。
汚い部屋にいるだけで、衛生面、健康面、経済面、対人関係で、既に様々な利益を失っています。
何の得にもなっていません。
自分だけで片付けるのが難しければ、他人の手を借りるのは大いにありです。
一人で片付けていると、散らかり具合によっては時間がかかりすぎてしまいます。
毎日忙しく、疲れていて片付けまで手が回らない人は、家族や友達に手伝ってもらって、一気に片付けてしまうのがおすすめ。
手伝ってくれる人がいなければ、片付け、清掃が専門のプロの業者さんにお願いするという方法もあります。
休みの日に自分でコツコツ片付けができれば一番いいのですが、それが出来なくて汚い部屋に甘んじている人は、人の手を借りてでも、一旦リセットしてしまうことをおすすめします。