片付けられない人の中には「買い物が唯一の楽しみ」という人が一定数おられると思います。
買い物はいい気晴らしになるし、新しい物との出会いはとても楽しいもの。
ただ、部屋の収納スペースには限りがあります。
部屋の収納は四次元ポケットではないので、買い続けているといつかはパンクしてしまいます。
そして、欲しいものを得た時の高揚感は長続きしません。
高揚感を得るために欲しいものを次から次に買ってしまうと、物は増える一方だし、お金は減る一方。
無計画に物を増やし、時間とお金を浪費しないためにも、買い物以外のはけ口は必要です。
この記事では、買い物しか楽しみがなく、買い物以外に趣味と言えるものがないと悩んでいる方に、「買い物以外に楽しめることを見つけるためのヒント」をご紹介します。
買い物以外の楽しみを見つけるための2つのヒント
①無理に趣味を見つけようとしなくていい
物を買わなくても楽しめることを見つけなければ…!趣味を探そう!と意気込んでも、趣味がそう簡単に見つかれば苦労しません。
趣味も本腰を入れると、結局かなりお金がかかってしまうので「まあ、いいか…」と探すのをやめてしまったり。
いきなり趣味を探そうとするのはハードルが高いので、まずは「自分が楽しめること」「ご機嫌になれること」を探してみましょう。
「楽しめること」にお金を使ってみる
いきなり趣味を探そうとしなくていい、と書きましたが、それはどういうことかと言うと…
例えば「お茶を入れ、お気にいりのお皿に好きなお菓子を乗せ、おうちカフェしながら本を読むのが好き」とか、「湯船にバスソルトを入れてゆっくり浸かりながら音楽を聞いていると幸せ」だとか、そんなことでいいんです。
些細なことでも、自分が楽しいと思ったことの質をちょっと上げてみる。
ちょっといいお茶やちょっといいバスソルトを買い、使ってみるとちょっと気分が上がり、その時間がより充実したものになります。
「結局買い物してるじゃないか」と思われるかもしれませんが、自分が純粋に楽しいと思うことにお金を使うのと、物欲を満たすために無計画にお金を使うのとでは、消費という面では同じであっても、行動面では全然違うのではないでしょうか。
物ではなく、自分が楽しいと思う「こと」にお金を使う。
それは物欲を満たすための消費ではなく、買ったことによって得られる体験、幸福感や満足感のための消費です。
「楽しめること」から世界を広げることもできる
例えば「好きなお酒を飲みながら、動画配信サービスで映画を見るのが好き」だとします。
動画配信サービスで映画を見ることが好きなら、好きな俳優が出演している映画を全部見てみるとか、昭和の名作映画を全部見るとか、ジャンルを掘り下げたり広げたりすることで、いつの間にか映画通になることだってできます。
ここまでくれば、もう立派な趣味。
映画についてTwitterやブログで発信したり、noteを書いてみたり、見るだけでなく発信側に立つことだって不可能ではありません。
最初は趣味まで昇華させようとしなくてもいいんです。
自分が純粋に好きなこと、楽しめることに気づくことで、買い物以外の楽しみが見つけられるのです。
②無理に「お金をかけずに楽しめる趣味」を探さなくていい
「お金をかけない趣味」より「低予算で工夫して楽しめる」ことを探してみてください。
一銭もお金をかけない趣味の中から自分が楽しめるものを探すのはしんどいけれど、きょうび100円ショップに行けば安価で様々な材料が手に入るので、好きなことを低予算で楽しむ工夫はいくらでもできます。
「お金がかからない趣味」として色々なものが紹介されていますが、一銭もお金がかからない趣味はごくごく限られたものになってしまうのではないかと、個人的に思います。
本当に一銭もかからない趣味となると、散歩、図書館で本、DVD、音楽CDを借りて読書や音楽、映画鑑賞を楽しむとか筋トレ、絵を描く、無料のアプリで語学学習、スマホで写真を撮る…
こんなところでしょうか。
本、DVD、音楽CDは図書館で無料で借りられるし、読書や映画鑑賞が好きな人は、ほぼ無料で楽しめるからラッキーです。
でも、ジョギングするにしてもランニングシューズやウエアが必要だし、家でヨガをするならヨガマットがないと、ちょっとやりづらい。
ハンドメイドをするにしても材料が必要だし、Youtubeを楽しむことですら、ネット回線やスマホの月額料金の負担の上に成り立っています。
お金をかけない縛りで趣味を探すのは大変で、それが本当に楽しめるものならラッキーだけど、そうでないなら、無理やり楽しめるものでもありません。
お金をかけない縛りではなく、まずは自分が楽しめることを低予算でできないか考えてみること。
ハンドメイドをやるなら、使っていないネックレスをピアスやイヤリングにリメイクしてみたり、気に入って着ていたけれど古くなった洋服をバッグやクッションカバーにリメイクしてみたり、身近にあるものを使ってみる。
住まいをより快適にするためであったり、インテリア小物が欲しいなら、安く手に入れられる材料を使ったり、すでにある物に手を加えたり、リメイクしてみる。
手持ちのコスメでYoutube動画を見ながらメイクの研究をしたり、100円ショップで買ってきたアイシャドウや口紅で、どんな色が自分に合うか研究してみたりと、身近にあるアイテムで楽しんでみると意外な発見から世界が広がるかもしれません。
まとめ
買い物以外に楽しめることを見つけるヒントとして、
- いきなり趣味を探そうとせず、「自分が楽しめること」を探してみる
- 無理にお金をかけない趣味を探そうとせず「低予算で工夫して楽しめる」ことを探してみる
こんな提案をしてみました。
買い物をしてはいけない訳ではなく、ウインドーショッピングや、収入の範囲内での衝動買いも、たまにはいいものですが、買い物しか楽しみがないと、お金がいくらあっても足りません。
買うこと以外に楽しみを持つことで、生活を破綻させるリスクを回避できます。
物を買うことにあまり興味がなくなる究極の手段は、やっぱり物を減らすこと=片付けです。
物を減らし「自分に何が必要で、何が必要ないか」がはっきり分かるようになると、買い物の頻度が減り、必要ない物まで買ってしまう無駄な行動も激減します。
楽しめることを探しつつ、片付けにも取り組んでみてください。