物を減らしても、気を抜くと簡単に増えてしまう。
せっかく減らしたのに、とても気に入った物があったから買ってしまった…
と、罪悪感に苛まれることも。
今回は、
- なぜ物が簡単に増えてしまうのか
- なぜ物を減らすのが大変なのか
この2つについて書いていきたいと思います。
すぐに物が増えてしまう…という方は、ぜひ読んでみてください。
物が簡単に増えてしまう理由
①物の値段が安い
外出して繁華街やイオンモールなどのショッピングモールに出かけたら、
ダイソー、セリア、キャンドゥ、何かしらの100円ショップや、ユニクロ、GU、サマンサモスモス、アメリカンホリックなどのプチプラブランドの洋服を必ずチェックしてしまいます。
100円ショップは100円でない商品もありますが、100円だからお試しでも手を出しやすいし、
プチプラブランドの洋服も、トップスやボトム、アウターまでもが物によっては千円台で手に入ってしまいます。
欲しいと思った時に「我慢するほどの値段ではない」ため、気軽に買うという行動を起こさせてしまうのです。
②コストパフォーマンスがいい
もちろん人は安さだけでは買いません。
安くて品質もいいから買ってしまいます。
よく聞く「高見え」するものが多いのです。
かける費用に対して、得られる効果や満足度が高いのです。
ダイソーでスチールシェルフが売られているのを見た時は、「昔は安くても何千円もした物が、こんな値段で…」と思ったし、
GUで1490円で売っているパンツを見た時は、アーバンリサーチのようなセレクトショップで4900円ぐらいで売っていてもおかしくないような物が、千円台で買えるなんて…
と思ったものです。
20年ほど前は、安い物が高見えすることはなかったのです。
今は、ユニクロで売られている物を着ていても安っぽく見えないし、高い服を買いたいと思わなくなってしまいます。
③オンラインで簡単に欲しい物が買えてしまう
一人一台スマートフォンやパソコンを持っていて、時間を問わず、いつでもオンラインに接続できます。
楽天市場やアマゾンなど、多くのネットショップで膨大な商品を、画面上で見ることができます。
都会に住んでいようが田舎に住んでいようが関係なく、どこにいても買い物ができてしまいます。
支払いも、クレジットカードで瞬時に済ませることができます。
欲しい物があれば、今すぐ、簡単に買うことができてしまう。
これも、物が簡単に増える原因のひとつです。
④誘惑に勝てない仕組みがある
誘惑に勝てない仕組みとは、「広告」や「商品紹介記事」のこと。
スマートフォンでニュースや動画を見たり、アプリを使ったりしていると、頻繁に広告が表示されます。
広告の中には、自分が以前見ていた商品が表示されることも、よくあります。
広告が一度見た商品を、忘れさせてくれないのです。
また、ニュースアプリを見ていると、洋服から化粧品、100円ショップの商品から雑誌の付録、人気ブランドのコラボ商品など、素敵な商品のレビューがたくさん紹介されています。
こういう記事を読むと、その商品に興味を持ってしまいます。
YouTubeでも、新商品のレビュー動画がたくさんあります。
人気のブロガーやYouTuberが紹介した商品は指名買いが殺到するし、中には発売直後に完売してしまう商品もあります。
人気が集中し、入手が困難になるほと「手に入れたい」という欲求が高まってしまいます。
こうした様々な消費を誘発する仕組みには、よほど強い意志を持っていないと勝つことができません。
物を減らすのがとても大変な理由
①減らす時には、まとまった量になってしまうから
物を買うタイミングは、ひとつひとつ違います。
でも、片付けるタイミングは、物を買うほど頻繁にはやってきません。
一気に片付けようとした時、いらない物が、ある程度まとまった量になっています。
まとまった量の物を、捨てる、リサイクルショップに持ち込む、フリマアプリに出品する、誰かにあげる…ひとつひとつ振り分けていく。
量が多いほど、面倒な作業になってきます。
入ってくる時は「1」だった物が、いざ減らそうとした時には、まとまって10や20もの量になってしまう。
単純に、まとまると量が多くなるから、物を減らす時の労力が大きくなるのです。
②処分に時間がかかるから
要らない物を処分する方法は
- 捨てる
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマアプリに出品する
- 誰かにあげる
といった方法があります。
捨てるのが一番速いので、処分に時間をかけることもありません。
「勿体ないけど、使える物は誰かにあげたい」
と思っていたり、
「高値で売って現金にしたい」
と思っていると、処分にかなりの時間と労力がかかってきます。
メルカリなどのフリマアプリに出品すると、写真を撮ったり説明文を書いたり、サイズを計ったり、色々と手間がかかります。
出品する物がたくさんあれば、休日の丸1日が出品作業で潰れてしまうことも。
捨てる以外の方法で物を減らそうとするのは、とても大変。
買うのは一瞬だけど、減らす時の労力は、買う時の倍以上かかってしまうのです。
簡単に物を増やさない方法は、入り口を断つこと
物を買うハードルが低くなっているし、誘惑が多く、強い意志がないと物欲に抵抗できない。
でも、誘惑に負けて買ってしまっても、自分を責めなくていいんです。
世の中には、物欲を起こし、買わせるための誘惑が多すぎるのです。
物を減らし切った私ですら、買わせるための誘惑に対して、完全に抗うことはできないのですから。
でも、物を増やしたくなければ、物欲を起こさないのが一番。
そして、物欲を起こさない方法は、
- 目的もなく買い物に行かない
- 買うものがなければお店に入らない
これに尽きます。
お店に入ってお気に入りの物に出会ってしまうと、それがないとダメだと思い込まされてしまう。
今までそれがなくても生活できていたのに。
お店に入ってしまうと、お気に入りに出会ってしまいかねません。
お気に入りを諦めるのは、強い意志が必要。
ものすごく気に入った物を目の前にして諦めるのは、至難の業。
ならば、お気に入りに出会う機会を作らないのが一番。
何かいい物がないかと、お店に入らないことが、物を増やさないために最も有効な手段です。
物を増やさないことは、いざ物を減らそうとする時の負担も軽減することができるのです。
とは言ってもお店に入ってしまうのよ!という方
ストレスや気分転換に、目新しい物を見たくなることは誰でもあるものです。
お店に入って、欲しい物を見つけてしまった時は、
「同じような物を持っていたら買わない」こと。
これを守るだけでも、物が簡単に増えにくくなります。
そして、我慢して買わなかった時。
後ろ髪をひかれる気分になるし、買いたい物を買えなかった寂しさを感じます。
でも、逆に考えると「お金を使わなかった」のです。
お金を使わなかったということは、お金が減らなかったということ。
買った時よりも得をしているのです。
そう考えると少しポジティブな気分になるし、我慢できた自分は偉いと褒めてやりたくなります。
入り口を制すると、
- お金は減らない
- 物が増えない
- 物を減らさずにすむ
3つの全てを制することができます。
欲しい物を買っても、幸せなのはその直後だけ。
買い物は、ある種の麻薬だと思います。
部屋を物で溢れさせないためにも「買うのは一瞬だけど、減らす時の労力は、買う時の倍以上」買うか迷った時には、この言葉を思い出してみてください。