今年の3月11日で東日本大震災から10年が経ちましたが、地震や台風のような大きな災害が起こるたびに
- いかに物を減らし、物的な損失を最小限に留めるか
- 避難する時に、貴重品など大事な物をすぐに持ち出せるか
こんなことを考えます。
非常時に大切な物をすぐに持ち出せる状態にしたいなと思って今回、無印良品の「取り外せるペンケース付き手帳カバー A5サイズ用」で、非常時に持ち出したい物をまとめて入れてみました。
非常時に持ち出したい貴重品
非常時に、おそらく財布やスマートフォンはわかりやすい貴重品なので、すぐに持ち出すことができるでしょう。
私の財布の中には
- マイナンバーカード
- 保険証
- クレジットカード(メインカードとサブカード)
- 銀行のキャッシュカード
- イコカ
- 現金
これだけの物を入れているので、財布を持ち出せば金銭面、身分証明や医療機関の受診に困ることはありません。
でも、それ以外にも大切な物がいくつかあります。
それは何かというと
- 印鑑(銀行等に届け出ているもの)
- マイナンバーカード発行時にパスワードを記載した用紙
- 年金手帳
- パスポート
- 財布に入れていないクレジットカードやキャッシュカード
- 各種サイトのID、パスワードを記録したメモ帳
- 両親の保険証のコピー
- 各種データを格納した外付けのハードディスク
この8つ。
これが上記8つの実物です。
メインの財布に入れたり、日常的に持ち歩いていないけれど大切な書類や物を入れています。
外付のハードディスクはスキャンした様々な書類や思い出の写真を格納しています。
両親の保険証のコピーは、何かが起きた時のために一応入れています。
無印良品の「手帳カバー A5サイズ用」に貴重品を入れてみる
無印良品の「取り外せるペンケース付き手帳カバー A5サイズ用」は、本来手帳と筆記具をまとめて持ち歩くための物。
取手が付いていて、寸法は14.8×21センチ。
お値段は1,490円です。
実際に入れてみると、こんな感じに収まります。
スナップで取り外しができるペンケースの中には、
- 印鑑
- 外付けのハードディスク、USBケーブル
を入れています。
外付けのハードディスクは2TBのポータブルHDDなので、コンパクトで持ち運びに便利です。
中央のポケットには
- 年金手帳
- マイナンバーカードの暗証番号を記載した用紙
- 両親の保険証のコピーなど
これらをナイロンのチャック袋にまとめて入れています。
左のポケットには、
- 登録しているサイトのIDパスワードを記録したメモ帳
- パスポート
- 財布に入れていないキャッシュカード、クレジットカード
このように分類して入れています。
IDパスワードを記録したノートは、キャンドゥで買った「パスワード管理帳」を使っています。
パスワード管理帳に登録サイトのIDパスワードをまとめておくと、もし自分に不慮の事故や病気で死んでしまった時に、月額利用料金を払っているサービスの登録解除やアカウントの閉鎖で面倒をかけずにすみます。
二つ折の状態だとこんな感じ。
この非常用持ち出しセットは非常時だけでなく、実家に帰る時にもリュックの中に入れています。
貴重品をまとめて保管していると、空き巣に入られた時にまとめて持っていかれるリスクもありますが…
いざという時に持ち出すべき物を探す手間をなくすことと、探している間に逃げ遅れたりするリスクを回避することを優先しました。
貴重品をスリム化し、持ち出す物を最小限にする工夫も
メガバンクの通帳はweb明細に移行していて、銀行の通帳は一切持たずに済んでいるし、医療保険などの証券はweb証券を利用したりと、紙ベースの書類をなるべく減らすようにしています。
紙の書類を減らすと、持ち出す物の量を減らすことができるし、書類を紙で持たないことで普段の生活でも保管場所を取りません。
プリント写真や給与明細、履歴書、職務経歴書など様々な書類はできるだけ紙で保管せず、スキャンして外付けのHDDに格納しています。
かなりの書類をスキャンでデータ化しポータブルHDDに格納しているので、原本が必要ない書類はデータ化したら処分することができます。
火災や水害で書類が失われる心配は無用。
普段から整理整頓し、無駄な物を持たないようにしていると、災害などの非常時に本当に大事な物だけをピンポイントで持ち出せるし、逃げ遅れて命を落とす確率を下げることができるんです。
貴重品を普段からまとめておくメリット4つ
普段から非常時になくては困る物をまとめておくと、こんなメリットがあります。
- いざという時に必要な物をスピーディーに持ち出せる
- 持ち出す物を探す間に逃げ遅れるリスクを回避できる
- 非常時でも身分を証明できる
- 非常時でも現金の引き出しや保険請求など様々な手続きがスムーズにできる
多くの人が日常的に持ち歩く貴重品で代表的なものはスマートフォン、モバイルバッテリー、キャッシュカードやクレジットカード、免許証等を入れた財布などでしょう。
緊急で避難する事態が起きた時に、これだけ持っていればなんとかなるかもしれませんが…
災害時に「お金、預金通帳、保険の証券、印鑑など貴重品をまとめて揃えておけばよかった」と後悔する声もありました。
非常時に身分を証明する物も、現金を引き出せる物も何も持たず着の身着のまま避難するのは、思いのほか心細いものだろうと思います。
普段から持ち物を減らし、災害時に物に殺されるリスクを回避すると同時に、災害時に必要なものをすぐに持ち出せる状態にしておくことは、今の時代に必要不可欠な災害対策のひとつかなあと思います。