お店でものすごく気に入ったティーセットがあって、ティーポットにティーカップが5客。
いつか引っ越して大きな部屋に住んだ時に使おう!と思っても、それが実現した時には趣味が変わってしまっていたり、部屋の雰囲気と合わなくて結局手放したりすることってありませんか?
過去に「いつか」と思って買ったものって、その時が来ると「ちょっと使えないな…」とメルカリで売ってしまったり、捨てたりしてしまいます。
今回は私の経験から、来るかわからない未来のための買い物は結局お金の無駄遣いになってしまう、というお話です。
今を快適にしない買い物
あるお店で、すごく気に入った食器があったとします。
今使わないけど、いつか一人暮らしをはじめたら使いたい…!いつか、結婚したら使いたい!
と思って、買うことが過去の私にはありました。
雑貨屋さんやニトリ、フランスのアンティーク雑貨のネット通販、はたまた陶器市なんかで、使わないのに食器類やティーセットを買っていた記憶があります。
でも買った多くの食器類は、ずっと使わないまま、たっぷりとは言えない収納スペースのかなりの部分を占領していました。
その物も、それをしまっておく収納スペースも必要だと思いこんでいました。
未来のための物は今いらないことに気づく
私が物で溢れた部屋で、自分の持ち物を見直してみると…「これ、今いらないんじゃない…?」と気づいたんです。
結婚など、する見込みが立っていない未知の予定。
その未知の予定のために置いている食器類は、今全く使う予定のないもの。
そのために、今使っているものが部屋の床を占領している。
これって、今を快適に生きられないってこと。
来るかわからない未来のために、今快適な暮らしをすることができなくなっているなんて、なんかアホらしい。すごくアホらしい。
未来のより良い生活を夢見て物を溜め込み、収納を圧迫するより、今を快適に暮らすことに意識をシフトする方が、未来もより良くなるんじゃないかと。
とっても素敵で買い集めた食器類だし、断腸の思いではあったけど、いつ来るかわからない未来のために、今必要ない物を置いておくのはやめようと思いました。
収納スペースは、今使う物をしまう場所
未知の予定のために死んでいるスペース(食器類がしまってあるスペース)には、今使う物をしまっておくべき。
使わない物を収納スペースから出して、床に置いたものを代わりにしまえば、部屋がスッキリします。
本来、収納スペースに入れておくべきなのは部屋の床に置いている、大好きな旅行で使う機内持ち込み用の無印良品のキャリーケースや旅行用のボストンバッグ、頻繁に使わないバッグや季節外れのブーツの箱。
食器類を出して、床に置いていた物を入れてみると…当然部屋も広くなるし、掃除も楽!
物をよけたら虫がいた!なんてこともなくなり、部屋がより清潔になりました。
「未来への投資」と錯覚して必要ない物を買い、お金も快適な空間も犠牲にしていたんだなあと思い知らされました。
使わない食器類は売って処分
買った食器類はテイストもバラバラで、和風もあれば洋風もある。
全体のバランスも考えずに、その時にいいと思ったものを衝動的に買っていた感じがします。
個々に見てみるとオシャレで素敵なものばかりだけど、全体で見ると統一感がない。
ホールのケーキでも乗っけるようなお皿は大きすぎて収納にも困るし、今は使い道もない。
今の自分が本当に使う食器類は必要最低限でいいし、出来るだけ色もシリーズも統一したい。
今の自分には合わないものばかりで、使おうと思って買ったものが、悲しいことに全然使い物にならなかった。
結局お金の無駄遣いに終わってしまった、使わない食器類。
もったいないし手放すのは悲しかったけど、貴重なお金を無駄にしてしまった過去の自分に反省しながら、オークションやフリマアプリで売って処分していきました。
買った当初の金額を取り返すことはできません。でも、売ることで今を生きることにお金をまわすことができます。
売ったお金で不足していた旅行用品を買い足したり、新しい雨靴を買ったりして、今を楽しく快適に過ごすために使いました。
売上金で買う物がなければ、貯金に回したっていいんです。
今あるお金は、今必要な物に使う方がいい
未来にもし、結婚とや一人暮らしが実現するのなら、食器類はその時に揃えるべき。
そして今あるお金は「今か、直近の未来」のために使うべきだと思います。
直近の未来というのは、遠くても一ヶ月以内ぐらい。
「使うかも」じゃなくて、「使う」と決まっている物で、今持っていない物、不足している物を買う。
そうすれば、無駄な物にお金を使うことはなくなります。
おまけに今使わない物のために、収納スペースを殺すこともなくなります。
私の場合は食器類でしたが、服にしても雑貨にしても、今使わない物を買うことを少しやめてみることをおすすめしたいです。