部屋が本でいっぱいで、そろそろ本棚も限界。
本を捨てたいけど、お気に入りばかりでなかなか捨てられない方。
たくさん持っている本を捨てて部屋をスッキリさせたいんです。でも、好きな本ばかりでなかなか手放す決心ができません。どうしたらいいですか?
本記事では、部屋をスッキリさせるために本を捨てるための基準や、捨てられない時の対処法について紹介していきます。
残す本と処分する本を選別する
手元の本を全部出してきて、捨てる本と捨てない本を選別していきます。
処分するべき7つの本
家の中に、こんな本が眠っていませんか?
- 雑誌
- 一度も読んでいない本
- 途中で読まなくなった本
- 子供時代に読んだ本
- 教科書・参考書
- 古い辞書・辞典
- 旅行のガイドブック
この7つに該当する本があれば、処分する本として仕分けます。
①雑誌
保管していても見返すことがないのに、いざ処分しようとするとなかなか手放す決心ができない雑誌。
実際に必要なページは全体の半分もなかったりします。
一年間ページを開いていなければ、ないのも同然。
必要な部分だけ切り取ってから処分するのもあり。
ただ、切り抜きもたまると結構なボリュームになるので、ファイリングしたりと管理が面倒です。
漫画雑誌も処分の対象です。
気に入った漫画はコミックで読み返せばいいし、最近は電子書籍版が出ています。
かさばる漫画雑誌は場所取りだし、紙質が悪く長期保管には不向きです。
保管しているとシミ虫など紙を好んで食べる不快害虫が増えるので、古紙回収の日に出してしまいましょう。
②一度も読んでいない本
買ってから一度も読んでいない、いわゆる積読本。
本当に自分が読みたいと思った本なら、どんなに忙しくても読もうとするものです。
置いているだけなら、これからも読むことはありません。
その本に書いてあることは、あなたには必要がなかったのです。
最近出版された本であれば、メルカリに出品すれば売れる可能性があります。
出品が面倒なら、バリューブックスやブックオフ等にまとめて買い取ってもらいましょう。
③途中で読まなくなった本
面白くなかったりして、読むのを中断してしまった本。
内容が難しくて、途中で挫折してしまうこともあるでしょう。
お金を出して買ったからには読まないと損だと思ってしまいますが、読みたいと思えない本を再び読むのは時間の無駄。
私は図書館で借りた本でも、面白くなければ途中から読むのをやめています。
無理して読むよりも、もっと興味が持てる本を読んだ方が、よっぽど値打ちがあります。
④子供時代に読んだ本
子供の時に読んだ本は、だいぶ古びているはず。
古い本はホコリをかぶったり、紙が劣化して変色したり、古い本特有のにおいも出てきます。
今、その本を再び読むことがあるでしょうか。
私の実家にも、子供時代に読んだ本を親が保管していますが、大人になってから一度も開いたことはありません。
⑤教科書・参考書
小学校時代のものから、高校や大学の教科書や受験の参考書を捨てずに保管していませんか?
社会人になってからも役立つ内容であれば置いておく価値はあるかもしれませんが、仕事をしていると、教科書の内容が直接役に立つことは少なくなります。
教科書を捨ててしまうのは、勉強したことを忘れてしまうようで躊躇してしまいます。
もし必要になれば、必要なものだけ新たに買い直した方がいいです。
教科書や参考書は改訂を繰り返し内容が変わるし、読み返すならアップデートされた物の方がいいはずです。
⑥古い辞書・辞典
辞書や辞典類は、大型本やページ数が多く重い本がほとんど。
このような本が何冊かあるだけで、スペースが取られてしまいます。
辞書や辞典は、いまや電子書籍やスマホアプリで代用できます。
辞書や事典も改訂を繰り返すので、再び必要になった時に新しい情報が掲載されているものを買い直す方がいいです。
⑦旅行のガイドブック
旅行のガイドブックは、毎年新しい物が発行されます。
去年や一昨年ぐらいならまだしも、それ以上経過しているガイドブックだと、掲載されている施設やお店が閉業していることがあります。
持っていても情報がどんどん古くなってしまうので、必要な時にまた新しい物を買い直し、新しい情報を参考にした方がトラブルなく旅を楽しめます。
今年のガイドブックであれば、中古で状態があまり良くなくても需要があるので、捨てる前にメルカリに出品してみるといいでしょう。
どうしても手放せない!大量のお気に入りの本、どうしたらいい?
本が大好きだったり、お気に入りの作家や漫画家の本をたくさん持っていると、大半の本が捨てられずに残ってしまうのでは?
お気に入りの本を減らすなんて、とてもじゃないけどできない。
そんな本を捨てずに残し、部屋をスッキリさせる手段は2つ。
- 宅配型の倉庫に預ける
- 手持ちの本をpdfデータ化する
①宅配型の倉庫に預ける
捨てたくないけど、部屋に置いている本は減らしたい。
そんな時は倉庫の老舗、寺田倉庫の保管サービス「サマリーポケット」に預けるという方法があります。
サマリーポケットは、無料で取り寄せたボックスに詰めて送るだけ。
空調や湿度管理された場所で保管されるので、本をカビや虫害から守ってくれます。
サマリーポケットについては、過去のこちらの記事でも詳しくご紹介しています↓
https://simplelife-note.work/sumally-pocket/
サマリーポケットには、本専用のプランがある
サマリーポケットの「ブックスプラン」は、ひと箱あたり月額440円(税込)で利用できる、本好きにとても嬉しいプラン。
無料で取り寄せできるブック用のボックスは幅45cm × 奥行34cm × 高さ23cmで、文庫本だと130冊入る容量。
ボックスは、本をたくさん詰めてもそこが抜けない二重底になっています。
本だけでなく、DVDやゲームソフトの保管にも利用できます。
預けた本は一点ずつ画面上で確認できる
本の入庫が完了すると、アプリやウェブの画面上に、預けた本やDVDの画像が一点ずつ表示されます。
表示される画像やタイトルは、バーコードで自動的に読み込まれたもの。
預けた物が画像で一覧表示されているので、まるで仮想本棚のような感覚で見ることができます。
取り出しは一点からでもOK
取り出したい時はボックスごと取り出すことも、一点だけ取り出す(ゆうメール)こともできます。
取り出したい本を画面上で選べば、簡単に取り出せます。
②本をpdfデータ化(自炊)する
本という形で置いておかなくても、中身さえ読み返すことができればいいという本は、データ化するという手段もあります。
本をデータ化すると物としての本は残りませんが、本の内容はpdfデータで残しておくことができます。
pdfデータ化した本は、iPadなどのタブレット端末で読むことができます。
スマホでも読めないことはないけど、画面が大きいタブレット端末の方が読みやすいです。
書籍ビューアーアプリを使えば、まるで本を1ページずつめくるような感覚で本を読むことができます。
本をデータ化するメリット
- 本棚がいらなくなるので、部屋がスッキリする
- 本はなくなってもデータで残せる
- タブレットなどで大量の書籍を持ち歩ける
- OCR化しておくと、本の中身を検索できる
オススメのデータ化サービス
本をデータ化するには「自炊代行サービス」に依頼します。
おすすめのサービスは、この2社。
スキャンピー
300ページまでの本なら一冊80円。
カラー写真やイラストメインの本には「フルカラースキャン」がおすすめ。
オプションをつけても一冊あたりの値段が安く、納期も早いのが特徴です。
ホームページ上で先に注文し、受注完了メールが届いてから箱詰めして送ります。
スキャン料金は、スキャン完了の連絡が来た時に支払います。
支払い後に、pdf化された本のデータが納品されます。
初回のみ、Twitterでのリツイートでスキャン料金が3冊無料になる特典があるので、ぜひ利用しましょう。
実際に利用したレビューも後でご紹介します。
未来BOOK
時間はかかるけど、仕上がりが丁寧なのが特徴です。
オプションも豊富で、オーダーメイド作業を依頼することもできます。
サイズごとの料金体系で、
- 本の高さ22cm以内の本で一冊あたり165円
- 本の高さ30cm以内の本で一冊あたり330円
- 本の高さ42cm以内の本一冊あたり1,100円
プラスで希望納期分の料金が上乗せされます。
- いつでも納期:+0円
- ゆっくり納期:+110円
- 通常納期:+220円
- 急ぎ納期:+330円
オプションをいくつかつけるとスキャン料金が結構かかるので、私は毎回「いつでも料金」を選択しています。
いつでも納期だと数ヶ月かかりますが、慌てていないので納品されるのを気長に待っています。
未来BOOKさんのレビューはこちらの記事で詳しく書いています。
本をデータ化して本棚を撤去した私の感想
かつては本をたくさん持っていた
私も、以前は本をたくさん持っていました。
好きな漫画家の漫画を全巻揃えたり、イラスト集や写真集、美術展の図録、文庫にアート関係の本など色々買い集めていました。
揃えた本を眺めて満足感に浸っていましたが、本を買い続けているうちに本棚に入りきらなくなり…
新しい本棚を買うと部屋が余計に狭くなり、買った本棚に入らないと、今度は床に積んでいました。
本や紙類がたくさんあると、大嫌いな紙魚(シミ)虫が結構出てくるんです。
ある時、床に積んである本に足が当たり本が雪崩を起こした時に心底「物を減らしたい」と思ったことは今でもはっきりと覚えています。
100冊ほどの本をデータ化し、本棚がいらなくなった
私は本を減らす時に、ネット倉庫に預けると読みたくなった時すぐに読めないので、データ化する手段を選びました。
今は「どうしても手元に置いておきたい本」約20冊をのぞき、ほとんどの本をデータ化しています。
写真や図版が多い本やカラーの本は、未来BOOKを利用していて、小説や実用書など、カラーでなくてもいい本はスキャンピーを利用しています。
おかげで手持ちの100冊ほどの本が、全てタブレット内の本棚の中に収まっています。
これはAndroid版の「SideBooks」というアプリの本棚です。
「SideBooks」では、データ化した本を、リアルに本のページをめくりながら読み進めることができます。
データ化と合わせてOCR化しておくと、アプリで本の中身を好きなキーワードで検索することができます。
ページをめくる方向も、実際の本に合わせて右側か左側か、本ごとに設定できます。
スキャンピーのデータ化の品質レビュー
こちらはスキャンピーでデータ化したページ。
文字も鮮明でページが傾いたりすることもなく、きれいにスキャンされています。
写真が載っているページもこの通り。
写真の白飛びや黒つぶれもなく、バランスよくスキャンされています。
ただ、たまにかなり傾いているページがあり、未来BOOKの方が時間はかかるけど仕事は丁寧だなと思います。
本を保管するスペースにも家賃がかかっている
本を持っていると、大抵本棚に収納することになります。
本棚を置くスペースがいらなくなると、もしかしたら今よりも小さい部屋に住んで、家賃負担を減らすことができるかもしれません。
今の部屋が元々小さいなら、本棚をなくすことで今よりも部屋を広く使うことができます。
いらない本を捨てて本棚をなくすと、本当に部屋がスッキリします。
強い地震が起きた時、本が飛んでくる心配もありません。
本好きな人の場合、部屋の本を捨てることで減らすのはかなり勇気がいること。
本を捨てずに部屋のものを減らしたいなら、サマリーポケットのブックスプランで預けるか、本をデータ化してしまう。
今後本を買う時は、電子版に移行すると本を増やさずに本を楽しむことができます。
便利なサービスやガジェットをうまく利用して、本棚を減量に挑戦してみてください。