私は2018年から、本の電子書籍化サービス「未来BOOK」を定期的に利用しています。
これまでに未来BOOKで電子化した本は80冊ほどになりました。
実際に利用してみたからこそ分かる良い点や悪い点、画質レビュー、申し込み手順などを詳しく書いていきます。
特に、画質レビューは実際にスキャンした色々なジャンルの書籍データのスクリーンショット画像を掲載しているので、スキャンした時のイメージを掴めればと思います。
未来BOOKを利用しようか迷っている方や、未来BOOKの仕上がりや費用感を知りたい方に役立つ内容です。
※ページ内で表示している料金は全て税込です。
※料金や申し込みの流れ等、2021年7月5日現在のサイト上の情報を元に記事を書いています。
未来BOOKを利用した私の総評
未来BOOKの総評は、以下の通り。
- スキャンの品質は良好
- オプションが豊富で融通がきく
- 料金面では割高感が否めない
- 納期が遅れることが多い
一つずつ、詳しくご説明します。
①スキャンの品質は良好
品質に対する感じ方は人によって違うので、あくまでも私の感覚での評価になります。
小説や文庫本のような文章だけの本から、写真が命のデザイン、美術、建築関係の本まで色々と電子化しましたが、スキャン後のデータを見た印象は「おっ、なかなか綺麗。いい感じ」でした。
上下左右に台紙が見えたりすることもなく、丁寧にスキャンされています。
ちなみに台紙が見える状態はこちら。
上の画像は、他社(スキャンピー)でスキャンしたページのデータです。
未来BOOKでスキャンすると、こうした余白は出てきません。
未来BOOKのスキャン画質についてですが、オプション指定なしのデフォルトの状態だとコントラストが高めなので、白飛びや黒つぶれが少々気になりました。
こちらが白飛びが気になるページの一部。
こちらが黒つぶれが気になるページの一部。
元々の写真が白飛びや黒つぶれしていれば補正はききませんが、元々白飛びも黒つぶれもしていないページだとちょっときついです。
初回の仕上がりを見て以降、写真やイラストが命の本だけは一冊1,100円の「低コントラストスキャン」オプションでスキャンしています。
こちらが「低コントラストスキャン」のオプションを利用してスキャンした書籍の一部分。
黒つぶれもほとんどなく、バランス良く仕上がっています。
「低コントラストスキャン」オプション、以前は一冊550円でしたが、いつの間にか1,100円に値上がりしてしまったので料金的にかなりの痛手です。
スキャン時に気になる傾きは、オプションの傾き補正(1,100円)がなくても許容範囲内で、そこまでひどい傾きはないかなと思います。
こちらが実際にスキャンされたページ。軽微な傾きが見られます。
全ページが傾いているわけではありませんが、気になる方は、有料オプションの傾き補正を付けておいた方がいいと思います。
②オプションが豊富で融通がきく
無料・有料のオプションが豊富で、オーダーメイドスキャン(有料)にも対応しているので、こだわってスキャンしたい美術・デザイン関係や写真集も安心して出すことができます。
未来BOOKならではのサービスで、無料で表紙カバー(表紙・裏表紙・背・裏)全てをカラースキャン、折込みページスキャン、小冊子・付録をスキャンしてくれます。
一冊当たり110円のOCRサービスをはじめ様々なオプションの利用で、希望に近い形で電子化することができます。
他サービスだと表紙スキャンがなかったり、雑誌や写真集、画集などのスキャンは受け付けていなかったりする中、未来BOOKは色々な形の書籍のスキャンに対応してくれるところが強みだと思います。
③料金面では割高感が否めない
大判サイズの本だったり、画質を重視してオプションをつけると料金が跳ね上がります。
写真やイラストが入っている本は1,100円のオプション「低コントラストスキャン」でスキャンしないと、白飛びや黒つぶれが出てきてしまいます。
低コントラストスキャンが必要な本のスキャンを依頼すると、見積もり額のメールを見ていつも「うわっ高い…」と怯んでしまいます。
スキャン料金について
スキャン料金について簡潔に説明しておきます。
※料金表は画面が小さいスマホなどでご覧の場合、横にスクロールできます。
スキャン料金は本のページ数ではなく、高さ(縦のサイズ)ごとに設定されています。
本の種類 | スキャン料金(一冊当たり) | サイズ |
普通サイズ | 110円 | 高さ22cm以内 |
大判サイズ | 330円 | 高さ42cm以内 |
特殊書籍 (画集・美術書など) | 1650円 | 未来BOOKでの判断 |
ただ、スキャン料金は納期によって変わってきます。
納期 | 料金 |
いつでも納期 | 0円(加算なし) |
ゆっくり納期 | スキャン料金から+110円 |
通常納期 | スキャン料金から+220円 |
急ぎ納期 | スキャン料金から+330円 |
普通サイズの本で「いつでも納期」だとスキャン料金は165円ですが、ゆっくり納期にすると+110円加算され275円になります。
私は少しでも安くしたいので、よっぽど急いでいる本でない限り「いつでも納期」を選択しています。
本の内容によってはオプションをつけるから、いつでも納期を選んでも高いんです(泣)
④納期が遅れることが多い
私はほとんど最安の「いつでも納期」を選択しますが、納期は当初の予定よりほぼ、遅れます。
直近で今年の春に納品されたデータは当初、3月2日に納品される予定でしたが「納期延長について(お詫び)」というメールが届き「3月30日までに納品します」と書かれていました。
実際に納品されたのは3月30日。
その前に依頼していた分は、去年の12月22日納品予定が「2021年1月14日」になっており、実際に納品されたのは2021年1月12日。
一冊など冊数が少なければ遅延はほとんどありませんが、10冊前後からそれ以上の冊数のデータ化を依頼すると、だいたい二〜三週間ぐらい遅れている感じです。
「いつでも納期」なので、慌てていないから全然いいんですが。
一度だけ「ゆっくり納期」で一冊だけスキャンを頼んだことがありますが、2月4日にデータ化を申し込んで、納品されたのは3月8日。
この時は遅延はありませんでした。
通常納期と急ぎ納期では頼んだことがないので、通常と急ぎで納期の延長があるかどうかは定かではありませんが、いつでも納期で10冊前後からそれ以上ある場合、納期が遅れることは覚悟しておいた方がいいです。
未来BOOKで電子化した本のジャンルとスキャン画質レビュー
電子化した本を読むために私が使っているタブレットは、2018年に購入した「HUAWEI MediaPad M5」。
ディスプレイは8.4インチで、解像度はWQXGA (2560×1600)。
大きすぎず小さすぎず、持ち歩きにも適したサイズ感。
2018年頃に買ったので、今はこちらのモデルが一番近いです。↓
- 展覧会の図録
- 写真集
- 雑誌
- デザイン・美術・建築関係
- 自己啓発書
- マーケティング関係
- 旅行書・紀行・ガイドブック
- 英会話、英文法
- 小説
- 文庫本
- 料理本
- パンフレット
実際のスキャン画像をお見せします。
1.展覧会の図録
タブレットで見ても、本と大差ない感覚で見ることができていると思います。
スキャン時に利用している有料オプションは、この2つ。
- ミリ裁断(ページ絵や図、写真の欠損を最小限に抑えるオプション。一冊当たり550円。)
- 低コントラストスキャン(白とび・黒潰れしないよう調整しスキャンしてくれるオプション。写真集や画集、イラスト集に最適。一冊当たり1,100円。)
2.写真集
こちらも1の展覧会図録と同じく、有料オプションを利用しています。
- ミリ裁断
- 低コントラストスキャン
見開きの写真はページが別れてしまい、一枚の写真として見られなくなってしまいます。
データ化する以上、そこは仕方がないかなと思います。
ページの紙厚や裏ページに濃い写真があったりすると、若干の裏写りがあります。
こちらが、薄っすら裏写りしているページ。
私は省スペース化を優先したため色々と妥協しましたが、裏写りが気になったり、紙の本と同じように見られなくなるのが嫌な方は、写真集は電子化しない方がいいかもしれません。
見開きが多用されている写真集に関しても、見開き部分はページが分割され、一枚絵では見られません。
3.雑誌
どうしても置いておきたかったPenの2018年4月号。
カラーのページが多く、ページの紙が薄いので裏うつりしないか心配していましたが、仕上がりはそこまで気になりませんでした。
紙の本で見ていても裏ページが透けるのは仕方ないことですが、裏うつりゼロの完璧な仕上がりを望んでいるなら、電子化は避けた方がいいと思います。
4.デザイン・美術・建築関係
こちらも、オプションの低コントラストスキャンを利用しています。
低コントラストスキャンをかけていないデータと、低コントラストスキャンかけたデータを見比べると、高くても低コントラストスキャン(一冊1,100円)した方が、白飛びや黒つぶれがなくて見やすくなっています。
こちらが低コントラストスキャンをかけていないデータ。
デザインや美術関連の書籍は文字だけでなく写真も重要な要素なので、未来BOOKで写真が多用されている本をスキャンするなら、1,100円の低コントラストスキャンは必須だと思っています。
それにしても一冊で1,100円は高いなと思います…
5.自己啓発書
色数は少ないけれど、カラーが入っている書籍のページはこんな風にデータ化されています。
低コントラストスキャンやミリ裁断のオプションは付けていません。
まあ支障なく読めているので、色合いも仕上がりも許容範囲内。
こちらはモノクロでスキャンされているページ。
書籍内の漫画もこんな風に、くっきり見やすくスキャンされています。
6.マーケティング関係
全ページモノクロの書籍。
低コントラストスキャン等の画質に関するオプションは付けていません。
写真集や図録のような鑑賞が目的ではないので、読めるレベルならOK。
図表があるページもこの通り。
モノクロでもスキャンの画質自体は何の問題もなく、特に気になる点はないと思います。
7.旅行書・紀行・ガイドブック
ページが薄いものは裏写りが心配でしたが、さほど気にならず。
こちらは低コントラストスキャンなしです。
こちらは低コントラストスキャンあり。
こちらも低コントラストスキャンあり。
ガイドブックは1ページに小さい文字で多くの情報が書き込まれていますが、スマホやタブレットの画面上で拡大することができます。
オプションでOCR処理をしているので、地名や施設名で検索すると、語句が入ったページが一覧表示されるので、紙のガイドブックよりも行きたい場所の情報を早く見つけることができます。
8.英会話、英文法
低コントラストスキャン等の画質に関するオプションは付けていません。
OCR処理だけしています。
こちらのページが薄い本は若干の裏写りはあるけれど、読むのに支障はありません。
こちらは旅行会話本。
9.小説(単行本)
中のページのほとんどが文章になっている単行本は、低コントラストスキャン等の画質に関するオプションは付けていません。
若干の傾きが見られるものの、読むにあたって特に支障はありません。
モノクロでスキャンされています。
ちなみにこの本の表紙はカラースキャンされています。
10.文庫本
単行本と同じく、低コントラストスキャン等の画質に関するオプションは付けていません。
表紙はカラー。
中のページはモノクロ。
挿絵はこんな感じ。
タブレットを使うと、通常の文庫本よりも大きな字で読むことができます。
11.料理本
未来BOOKを利用し始めた頃、低コントラストスキャンのオプションをつけずに電子化したもの。
ちょっと白飛びが気になります。
雑誌サイズほどの大きさの本だったので、大きめのタブレットでないと読む時に字が小さくて、視力が悪い方だと読みづらいと思います。
私はレシピさえわかればいいのですが、雑誌サイズの本を電子化するなら、大きめのタブレット端末の方が読みやすいです。
12.パンフレット
デザインが好きで持ち帰ってきた、フランスのボンマルシェのカタログや海外旅行用の健康情報が掲載されているパンフレット。
見たい(愛でたい)のは中のデザインで、紙自体はなくても良かったので電子化。
ボンマルシェの表紙はメタルの箔押しだったのですが、箔押しは質感がなくなっちゃってます。
これは仕方がありません。
低コントラストスキャンで、白飛びも黒つぶれもなく、中の写真が綺麗にスキャンされています。
また海外旅行用の健康ガイドは小さな冊子だったので、スキャンすると大きくて見やすくなりました。
注文の流れ
注文前から納品までの流れや申し込み方法、注意点などを9段階に分けてご説明します。
1.スキャンNGの作家の本がないか確認する
こちらのページで、スキャン不可の作家を確認します↓
→スキャン対応不可作家様について(未来BOOK公式サイトへ)
もしスキャン不可の作家の本があれば、この時点で省いておきましょう。
2.料金シミュレーターで費用感を確認する
注文前に、だいたいどれぐらいかかるのか料金シミュレーターで確認しておくことをオススメします。
→本の電子化 料金シミュレーター(未来BOOK公式サイトへ)
でも、だいたいいつも見積もり額よりも少々高めの料金になってしまいます。
3.会員登録をする
電子化の申し込みは、会員登録が必要。
登録時には、下記の入力が必須。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 性別
- パスワード
- パスワードヒント
- メルマガ送信の要不要
上記以外の入力は必須ではありません。
4.申し込みフォームから電子化を申し込む
申し込みフォームへの記入項目は16項目(2021年6月29日現在)。16項目全てについてご説明します。
右サイドにある「本の電子化お申込み」の緑のボタンから申し込みます。
料金は書籍送付後、未来BOOK側での見積もり後にメールで通知されます。
なので、申し込みの時点で支払いは発生しません。
入力項目はこちら。
- 利用規約の同意
- お支払いのタイミング
- カラー仕様
- 納期
- 納品方法
- 本の発送方法
- カバー
- 表紙スキャン
- ハードカバー
- 付録スキャン
- 帯
- スキャン不可の本について
- 折込スキャンについて
- OCR処理
- カスタム仕様
- 連絡欄・カスタム連絡欄
1.利用規約の同意
お知らせ、料金、注意事項、Q&Aの内容をしっかり確認し「同意」を選択します。
2.お支払いのタイミング
先払いか後払いのどちらかを選択します。
後払いは企業や団体限定なので、個人で申し込む場合は先払いのみとなります。
3.カラー仕様
下記のいずれかを選択します。
どちらを選択しても無料です。
- オールグレースキャン(無料)
- オールカラースキャン(33円)…全ページをカラースキャンしてくれる。ただ、古い本をオールカラースキャンした場合、ページのヤケや黄ばみ、ムラもスキャンされてしまう。
- おまかせスキャン(33円)…未来BOOKの作業者がページに最適なカラー仕様を判断してくれる。
文字だけの文庫本であれば、オールグレースキャンがベター。
ページに引いたマーカーの色をモノクロにしたくない場合や、カラーが命の写真集、イラスト集、美術書などはオールカラースキャンを選んだ方がいいですが、電子化するとデータ量が大きくなってしまいます。
古い本やカラーにこだわりのない本あれば、ページによってカラー仕様を判断してくれる「おまかせスキャン」を選択しておくといいでしょう。
4.納期
以下のいずれかの納期を選択します。
- いつでも:60営業日(+0円/1冊)
- ゆっくり:15営業日(+110円/1冊)
- 通常:7営業日(+220円/1冊)
- 急ぎ:2営業日(+330円/1冊)
本の冊数が多いほど日数がかかります。
50冊以上の場合、急ぎ納期は選択できません。
私の感覚だと、最安の「いつでも納期」で、20〜30冊程度依頼すると、1ヶ月〜数ヶ月で納品されます。
ただ、送った本のページ数やオプションの指定によってかかる日数は変動します。
5.納品方法
以下から選択できます。
- PCからダウンロードGigafile便(無料)
- Dropbox(無料)
- DVD-R(2200円/枚数無制限)
- ブルーレイディスク(2200円/枚数無制限)
- USBメモリー(2200円/100冊毎)
- microSDカード(2200円/100冊毎)
- 1TBポータブルHDD(9800円)
20〜30冊程度なら、Gigafile便やDropboxで大丈夫です。
ただGigafile便やDropbox経由で受け取る場合、光回線でないとダウンロードに時間がかかることも。
Gigafile便やDropbox以外は有料です。
私は少しでも安くしたいのでGigafile便以外使ったことはありませんが、光回線なので特に支障はありません。
6.本の発送方法
以下から選択します。
- お客様手配の配送業者 (レターパック、ゆうぱっく、クロネコ宅急便など)
- 楽安(超)集荷サービス (全国一律1,100円/箱…箱のサイズなんでもOK・30kg超過は2箱分)
- 全国無料集荷サービス (200冊以上&OCR全冊ご依頼の方限定)
- 他の箱に同梱 (複数の注文を同じ箱で送る場合)
- オンライン書店から直送(連絡欄に「書店名」と「書店毎の冊数」を必ず記入する。ヤフオク、メルカリは不可)
- 未来BOOKへ直接持込み(現在受付中止)
- 既に未来BOOKへ持込済み・引取り済み(お申込みより先に本が到着の場合)。
一冊ならレターパックの方がお得ですが、まとまった冊数で段ボール箱に入れて送る場合は、2の「楽安(超)集荷サービス」を選ぶのが一番お得。全国一律880円で送れます。
アマゾンや楽天、ブックオフオンラインなどの書店から直送することもできます。
7.カバー
本にカバーがついている場合、下記のいずれかを選択します。
- カバー1面スキャン(無料)…カバーの表面のみスキャン
- カバー2面スキャン(33円)…カバーの表と裏をスキャン
- カバー4面スキャン(55円)…カバーを表紙、表袖、裏袖、背表紙、裏の4つに分割してスキャン
- カバー丸ごとスキャン(55円)…カバーを丸ごと一枚の画像にスキャン
表紙だけで支障ない場合、表面のみのスキャンを選択すると費用を抑えられます。
表袖や裏袖に文章が入っている場合、丸ごとスキャンより4分割スキャンの方が、書いてある内容が読みやすくなります。
8.表紙スキャン
カバーのない本は、表紙のみスキャンされます。
カバーがある本は、カバーに加えて「カバーを外した表紙」もスキャンされます。
カバーがある場合、仕上がり時は「カバー+カバーを外した表紙」がページに加えられます。
表紙のスキャン方法を以下から1つ選択します。
- 表紙2分割スキャン(無料)…背表紙はスキャンされない。2より表紙の絵切れ率が高い
- 表紙ミリ分割スキャン(55円)…背表紙を切り落とす際、1より表紙の絵切れを低減できる
- 表紙丸ごとスキャン(165円)…背表紙もスキャンされる
カバーありの本の場合、カバーを外した表紙のスキャンが必要なければ「カスタム仕様連絡欄」に「◯◯◯(タイトル名)は表紙スキャン必要なし」などと書いておきます。
カスタム仕様を指定すると作業料が発生する場合があるので、イレギュラーな依頼の場合、申し込み前に問い合わせて料金を確認しておいた方がいいでしょう。
9.ハードカバー
表紙部分が2〜3ミリの厚みで手で曲げられない硬さで、背表紙部分が丸みを帯びているようなハードカバーの表紙のスキャンは有料です。
以下のどれかを選択します。
- ハードカバースキャン不要
- ハードカバーミリ分割スキャン希望(110円)
- ハードカバー丸ごとスキャン希望(330円)
ハードカバーの表紙をスキャンしない場合、仕上がりは表紙なしとなり、本の冒頭のタイトルが明記されたページが一番最初のページになります。
10.付録スキャン
本に小冊子や付録がついている場合、以下のどちらかを選択します。
- 小冊子・付録スキャン不要
- 小冊子・付録スキャン希望(無料)
対象となる付録は小冊子、回答集などで、CDやDVDの台紙や袋、ハガキ、しおりなどはスキャンできません。
11.帯
以下のどちらかを選択します。
- 帯スキャン不要
- 帯スキャン希望(55円/帯)
帯はカラースキャンされ、本の最終ページに追加されます。
スキャンを希望する場合は、本に帯をつけた状態で送ります。
12.スキャン不可の本について
スキャン不可作家様の本 及び 裁断済みの本があった場合
- 破棄希望
- 上記住所へ返送希望
返送を希望する場合、梱包と発送手数料で1個口880円(税別)が発生し、着払いにて返送されます。
スキャン不可の作家さんの本を送らないよう、下記のページで確認しておきましょう。
→スキャン対応不可作家様について(未来BOOK公式サイトへ)
13.折込スキャンについて
A3サイズを超える折込ページがあった場合、以下のどれか1つを選択します。
- A3超折込みスキャン不要
- A3超折込みスキャン希望 ※事前にご請求(全冊×11円)+(A3超枚数×330円)
- A3超折込みスキャン希望 ※データ納品後に追加のご請求(A3超枚数×330円)
A3サイズを超える折込みはスキャンされません。
ここは必須項目なので、A3以上の折り込みページがある本がない場合は1の「A3超折込みスキャン不要」を選択しておきます。
A3サイズを超える折り込みをスキャンしたい場合、別途見積もりが必要となります。
A1サイズ(59.4×84.1cm)を超えるものはスキャンできません。
14.OCR処理
OCR処理をかけると、文字の上に透明テキストを埋め込まれ、文字検索ができるようになります。
紙の本にはない、電子化書籍ならではのメリットです。
以下のどれか1つを選択します。
- OCR不要
- OCR 全ての本に希望(110円/冊)
- OCR 一部の本に希望(110円/冊)
一部の本に希望する場合、OCRをかけたい本をまとめて一つの袋にまとめ「OCRあり5冊」と書いた紙を添付しておきます。
詳しい方法はこちらで説明されています。
→一部の本にOCRをかけたい場合の梱包方法(未来BOOK公式サイト内のpdfデータへ)
15.カスタム仕様
画質・品質・スキャンにこだわり・要望がある場合「カスタム仕様希望」を選択します。
- カスタム不要
- カスタム仕様希望(下記連絡欄にご要望をご記入願います)
「カスタム仕様メニュー」ページから選択し、次の項目「連絡欄・カスタム連絡欄」に記入します。
→カスタム仕様メニュー(税別)※画質・様式等にこだわりのある方向け(未来BOOK公式サイトへ)
16.連絡欄・カスタム連絡欄
カスタム仕様を希望する場合や細かい指定を希望する場合、こちらに記入します。
何もなければ空欄でOK。
5.本を発送する
申し込み完了後、メールで見積もり番号(例:JE0000)が届きます。
箱詰めした後、箱にマジックで見積もり番号「JE0000」を書きます。
併せて、箱数もマジックで書きます。
- 一箱の場合は「1/1」と書く
- 二箱の場合は一箱目に「1/2」二箱目に「2/2」と書く
※見積もり番号と箱数が、宅配便の伝票で隠れないように注意してください。
6.「本到着のご連絡」メールが届く
未来BOOKに本が到着したことを通知するメールが届きます。
送った箱の数が「1小口」などと書かれているので、個数が合っているか確認します。
7.見積もりメールに記載されている料金を支払う
本の冊数やカスタム仕様等の数によって日数が前後しますが、10冊以上〜30冊以内の本の電子化を依頼した私の経験から語ると、見積もりメールが届くのは本到着からだいたい10日以上はかかっています。
一番納期がゆっくりペースの「いつでも納期」を選択しているからかもしれません。
見積もり金額を確認したら、メールの指示に従って料金を支払います。
支払い方法はこちら。
- PayPal利用のクレジット決済
- 銀行振込
8.「ご入金確認のご連絡」メールが届く
支払い後、メールが届きます。
決済の翌営業日から、作業スタートとなります。
納期が書かれていますが、「ゆっくり納期」「いつでも納期」の場合、納期は目安だと思っておいた方がいいでしょう。
いつでも納期だと、だいたい延長しています。
9.納品データをチェックする
めでたくデータが納品されたら、面倒でもデータをチェックします。
納品前に未来BOOK側でデータチェックは行われているので心配はないのですが、大切な本であれば一応チェックしておいた方がいいです。
本はデータ納品から15日後に溶解処理して破棄されるので、修正があれば15日以内に連絡する必要があります。
「書籍名」と「ページ」「訂正内容」の3点を連絡し、修正対応するかどうかは未来BOOK側の判断になります。
ページ抜けや乱調等のミスや不具合は、指摘すれば修正されます。
一度、未来BOOKから「スキャンデータに不具合があった」と修正データが送られてきたことがありました。
こちらでは気づかなかったので有り難かったですが、チェック漏れがないとも限らないので、受け取った納品データのチェックは面倒でも必須だと思います。
まとめ
電子書籍で買い直せない本は電子化して処分し、どうしても手元に残したい本は厳選して残すのが、新しい本の残し方。
紙の本を持っていることが悪いことではありませんが、スペースが確保できないなど、住宅事情から保管し続けるのが難しかったりします。
そんな時は思い切って電子化し、タブレットで読める状態にすると部屋が一気に広くなります。
タブレットの容量が許せば、100冊以上の本を持ち歩くことができ、お気に入りのカフェや旅行の移動中の暇つぶしにもなります。
OCR処理をすれば、特定の語句が載っているページを全部抽出してくれるし、本棚にしまいこんでおくよりも活用の幅が広がります。
お部屋のたくさんの本を整理したいけど手放したくない…電子化するなら品質にもこだわりたい…そんな時は、ぜひ未来BOOKでの電子化を検討してみましょう。