賃貸住まいでもアートを飾りたい!
自分なりの美学でオシャレなお部屋にしたい!
でも…退去時の原状回復費用が気になって好きな物を飾れない。
そんな方々のために、この記事では賃貸のお部屋でも壁のダメージを気にすることなく、簡単に美しくフォトフレームを飾る方法をご紹介します。
実際に私が取り付けた方法で、傾いたり脱落しないことを保証します。
下の画像のように、すき間や浮きがなくピッタリきれいに飾ることができます。
オシャレなアートギャラリー風のお部屋も夢ではありません。
※この方法は、コンクリートの壁には貼り付けられません。壁紙の内側がボードの場合のみ貼り付けが可能です。
賃貸住まいでも、気兼ねなく好きなアートを飾りたい方は参考にしていただければと思います!
賃貸の壁にフォトフレームを飾る方法
ここで紹介するフォトフレームの飾り方で使うのはズバリ、画びょうです。
えっ!穴があくけど大丈夫なの!?とびっくりされるかもしれません。
少し前置きが長くなりますが、賃貸住まいなら知っておくべきことなので書いておきます。
壁に画びょうを刺しても、常識の範囲内ならお咎めなし
結論から言うと、画びょうやピンなどの目立たない小さな穴であれば、原状回復費用は請求されないということです。
ただし、画びょうの穴が多すぎたり、石膏ボードの張替えが必要になるほどの大きな穴はNG。
ピン穴の数が常識の範囲を超えて多すぎたり、ネジや太い釘の穴もNGと考えて良いでしょう。
壁に画びょうを刺して何故問題がないのか、その理由は、京都府住宅供給公社で貰った「住宅賃貸借契約の手引」という冊子から抜粋します。
国土交通省が定めた「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」の「原状回復の費用負担」によると、「下地ボードの張替えが不要な程度の画鋲、ピン等の穴は貸主負担」と書かれています。
貸主=部屋を貸している側(大家さん)なので、万が一修繕が必要になったとしても、費用は大家さん負担になるということ。
それでも画びょうの穴が本当に大丈夫なのか不安な方は、私の実験画像をご覧ください。
私が今住んでいる部屋の壁に、今回使う画びょう(後ほど紹介します)を奥まで刺し込んで、抜いてみました。
下の画像の赤い矢印の先は、画びょうの穴。
上の画像はかなり拡大していますが、引いて見る(といっても50センチほどの位置)と「えっ!?あれっ…??穴はどこだっけ汗」…必死に探しました。
引いて見た時の画像です。
穴がどこにあるか、わかりますか?穴をふさいだり隠したりは一切していません。
全く同じ画像で、矢印も何もないのはこちら。
マスキングテープで印をしていても、どこに画びょうを刺したのか全然わかりません。
実は画びょうでフォトフレームを飾る前に、よく紹介されている「マスキングテープと両面テープの合わせ技」で、台紙が厚めの絵を壁に貼り付けてみたのですが…
軽い物なのに一週間でドサっと落ちました。
マスキングテープと両面テープの合わせ技で貼り付けられるのは絵ハガキやカード、フライヤーなど軽い物が限界なのでしょう。
壁紙にテープを使って貼り付けると、テープの粘着力が強いほど、剥がす時にクロスが一緒に剥がれてしまうリスクがあります。
「貼って剥がせる」とか「剥がしやすい」タイプのテープでも、剥がす時にきれいに剥がれなかったり、剥がれてもベタ付きが残ることも。
壁紙はデリケートなので、テープで貼り付けた箇所が多いほどダメージを負う範囲が広くなり、自力での修復が難しくなってしまいます。
両面テープを直接壁紙に貼り付けるなんてのは、論外です。
私が以前住んでいた部屋で、押入れのベニヤ板に両面テープでシートを貼り付けていましたが、いざ剥がそうとするとスムーズに剥がれず、退去前に両面テープを剥がす作業で地獄を見ました。
目立たない場所だったから良かったものの、剥がしたテープの跡を落とすのが本当にしんどくて半泣きだったので、今では壁にテープを使って貼り付けること自体トラウマを感じています。。
そんな私が考えに考え抜いて辿り着いたのが、画びょうを使って飾る方法。
常識の範囲内での小さな穴なら目立たないし、私の実験画像レベルの穴で万が一、退去時に何か言われても「国交省のガイドラインでは貸主負担になっているので、原状回復費用は払いません」と断れば問題ありません。
①壁にフォトフレームを飾るための材料
賃貸の壁でも画鋲の穴程度なら問題ないことがわかったので、お待ちかねの本題に入ります。
フォトフレームを飾るために私が使った材料はこちら。
壁紙に合わせて白いフレームを選んでいます。
- ウッド調フォトフレーム 2L…キャンドゥ
- ベロス ザ・ロング画鋲 SL-105 ゴールド(40本入)
- ケント紙(A4サイズ・厚口)…ダイソー
- マスキングテープ(裏に貼るのでセロテープでもOK)
マスキングテープだけ写ってなくてすみません。
キャンドゥのフォトフレームは税込110円。
素材は天然木 、ガラス 、合板。
スタンド付きですが、壁掛けだと邪魔になるのでペンチで外して使います。
べロスのロング画鋲は、普通の画びょうに比べて針が細くて長いのが特徴。
100g程度のフレームなら、画びょう2本で楽勝です。
もう少し重たいフレームなら、1本足して補強するといいでしょう。
画びょうの型番は「SL-105」40本入。
ケント紙は、絵の背景に敷くためのもの。アートが引き立つよう、白を選びました。
薄い紙だと裏板が透けて見えるので、厚手の紙がオススメ。
そしてマスキングテープは画鋲をフレームに固定するためのもので、固定できればセロテープでもなんでもOK。
キャンドゥのフォトフレームを選んだ理由
なぜキャンドゥのフォトフレームを選んだのかというと、フレームの裏側にちょうど画びょうが入りそうな溝があるから。
裏側に溝があるフレームなら、裏側に画びょうを仕込むことができます。
裏側に溝があるフレームであれば、キャンドゥのフレームでなくても何でも画びょうを仕込んで貼り付けることができますよ。
溝がなくても、画びょうをねじ込める余地がありそうなフレームならトライする価値ありです。
②フォトフレームのスタンドを外す
スタンドがついた裏板をフレームから取り出し、平らな場所に置きます。
裏の板がモロそうなので、壊さないようペンチでそ〜っと丁寧に外しましょう。
こちらの画像は、スタンドを外した後のもの。
スタンドを外した跡は、上から押さえて平らにならしておきます。
フレームは木くずが出てくるので、優しくトントンと叩いて木くずを落とし、ガラス部分は表裏をきれいに拭いておきましょう。
③フレームに合わせてケント紙を切り、絵を貼り付ける
元々フレームの中に入っていた紙の大きさに合わせてケント紙を切ります。
フチは隠れて見えないので、ハサミで切っても見栄えには影響ありません。
切ったケント紙の上に飾りたい絵をマスキングテープなどで何ヶ所か止め、フレームにセットします。
④フレームの裏側に画びょうを仕込む
マスキングテープをくるっと輪にします。
画びょうを2個取り出し、輪にしたマスキングテープを画びょうの頭に貼り付けます。
画びょうにマスキングテープを貼るのは、貼り付ける時に画びょうが動かないよう固定するため。
頭にマスキングテープを貼った画びょうを、フレームの両端に取り付けます。
針をできる限り角に寄せると安定し、取り付け時にグラつきにくくなります。
⑤飾る高さを決め、マスキングテープで印をつける
天井の上からでも床からでも構わないのでメジャーで高さを決め、飾りたい位置にマスキングテープで貼り付けます。
フレームの幅に合わせて、同じ高さで何ヶ所かマスキングテープを貼り付けておきます。
マスキングテープで何ヶ所か印をつけておけば、水準器アプリなどなくても美しく取り付けられます。
⑥マスキングテープの位置にフレームを合わせ、画びょうを押し込む
フレームの両端を持ち、マスキングテープを貼り付けた位置にフレームの上部を合わせます。
位置が合っているかよく確認し、画びょうが仕込んである両端部分をぐっと押し込みます。
貼り付けたところ。引いて見ると、こんな感じ。
浮きも傾きもなく、壁に沿ってピッタリと貼り付けられました。
⑦位置合わせ用のマスキングテープを剥がしたら完成!
柔らかいクロスだと、マスキングテープでも表面が少し剥がれることがあるので、優しく剥がしてください。
マスキングテープを剥がしたら完成!
これは私の玄関の風景。
お気に入りのアートや海外で訪れた観光地のチケットを飾って、ギャラリーっぽくなりました!
壁紙の色に合わせてフレームと背景の台紙を白にしたので、アートが引き立ちます。
我ながら、110円のフレームを使ったとは思えない出来だと自画自賛。
そして、トイレにも一つ飾りました。
旅先でもらったユニークなショップカードを。
飾った直後は嬉しくて、用もないのにトイレのドアを何回開けたことか(笑)
あと、マスキングテープと両面テープを使って貼り付けるテクで脱落してしまったこちらのアートも、裏に画びょうを仕込んで飾り直しました。
飾るために使ったのはこの3つ。
- インテリア用のマスキングテープ
- 両面テープ
- ベロス ザ・ロング画鋲(SL-105)
画びょうの仕込み方は、手描きの絵をご覧ください。
アートの裏側にマスキングテープを貼り、マスキングテープの上に両面テープを貼る。
そして両面テープの上に画びょうを置き、上からマスキングテープを被せ、指でしっかり押さえます。
絵の両角(今回は上だけ)に、下の画像のように画びょうを仕込んだら、フレームと同じ方法で位置合わせをして貼り付け。
表側からは何も見えないし、すき間なくピッタリきれいに貼り付けられました。
まとめ
画びょうを使った方法で、美しくフォトフレームを飾る方法をお伝えしました。
賃貸住まいだと、壁に画びょうを刺せないというのは間違いで「下地ボードの張替えが不要な程度の画鋲、ピン等の穴は貸主負担」なので、常識の範囲内なら画びょうを使っても問題ありません。
賃貸で壁に穴を開けずにフレームを飾る方法で、よく紹介されているマスキングテープと両面テープの合わせ技は軽いものでないと脱落する確率が高く、剥がす時も、画びょう以上に壁紙を傷めるリスクがあります。
アートは画びょうを使って飾るのが断然オススメ。
フレームはスタンドがついていても、100円ショップの物なら簡単に剥がすことができるし、壁紙と色を合わせたり、木製を選ぶと高見えします。
暮らしの中にアートがあると部屋への愛おしさが増すし、思い入れのある物を飾っていると、見ているだけでも気分が上がります。
賃貸マンションやアパート住まいで、原状回復費用が気になって絵を飾ることをためらっていたなら、この記事でお伝えした方法をぜひ試してみてください。