シンプルライフを実践している人って、意識が高い人を想像していませんか?
例えば…
ノームコア系のシンプルだけどオシャレな洋服を着ていて、ジューサーで毎日スムージーを作ったり、マクロビやロハスなどヘルシーな食事を好む人。
味噌とかヨーグルト、漬物を自作したり、梅干しつけたりできちゃう人。
ヨガやピラティス、ストレッチなどを毎日欠かさずやっていて、美意識も健康意識も高い人。
こういう人が住む部屋は日当たりが良く、明るい部屋に素朴だけど上質な家具が置かれていて、スッキリ片付いています。
インテリアもオシャレで、まるで雑誌のクロワッサンやクウネルから飛び出したかのよう。
生活にひと手間もふた手間もかけられる人…。
でも、こんな人ばかりではありません。
シンプルライフと言っても、中身は人それぞれ。
今回は、私が賃貸ワンルームでどんなシンプルライフをおくっているのか、物とどんな風に付き合っているのかについてご紹介します。
私のシンプルライフは「めんどくさい」が原動力
とにかく、めんどくさいことが嫌いなんです。
掃除、洗濯、料理、全部時短したい時短大好き人間。
面倒な家事はなるべく時間をかけず、映画を見たりブログを書いたり、好きなことをしたいんです。
面倒なことでイライラしないためには、シンプルに暮らすのが一番なんです。
掃除・洗濯について
掃除が楽に済むよう物を置かない・増やさない
掃除に手間と時間がかかってしまうから、物を減らして楽に掃除できるようにしています。
物が多いと、物をどかして掃除機をかけたり拭き掃除をしないといけない。
どかすのがめんどくさいと、その場所を避けて掃除したり、掃除自体がめんどくさくなってしまう。
そうすると部屋を清潔に保つことができません。
部屋を清潔に保つためにも、面倒なことを無くす(=物を減らす)ことで掃除が楽に済むようにしています。
分別が面倒なので缶やペットボトル飲料は買わない
ペットボトルや缶の飲料や食材もできるだけ買わないようにしています。
それは環境意識が高いというよりも…(汗)、缶・ペットボトルのゴミを保管する場所を作るのが面倒だし、ゴミ出しも面倒だから。
水を飲む時は、クリンスイの浄水ポットを使って水道水を濾過して飲んでいます。
交換用のカートリッジが3,000円ほどかかりますが、ペットボトルの水をまとめて何度か買うことを思えば安いもの。
毎回ペットボトルの重たい水を買うのも結構な負担だし、10本まとめ買いしても、1Kの部屋には置く場所がないんです。
備蓄用の買い置き数本で精一杯。
浄水ポットなら、ポット一本だけで済むし置き場所にも困ることはありません。
洗濯物はなるべく増やさない工夫をしている
全自動洗濯機を使っていますが、洗濯物の量を減らすためにタオル類は不便にならない範囲内で最小限にしています。
タオル類は全部で4枚。
- 枕にしいているタオル(朝の洗顔でも使う)
- キッチンの手ぬぐい(炊事と手洗い用)
- トイレのタオル
- お風呂用のタオル(体を洗う用と拭く用と兼用)
キッチンに置いているのがタオルではなく手ぬぐいなのは、乾きやすいから。
料理中に頻繁に使うと、すぐにベタベタになってしまいます。
雨降りの日など、湿度が高い時はタオルだと乾きにくいので、手ぬぐいを使っています。
バスタオルは持たない派。
かさばるし、雨の日に洗濯すると乾きにくいから。
ボディタオルとの兼用で全く不自由していません。
あと、バスマットやトイレのマット、玄関マットも洗濯物を増やすだけなので置いていません。
バスマットは珪藻土マットを使っています。
トイレはマットを敷く代わりにトイレ専用のスリッパを置いています。
室内にも、ラグ類は何も敷いていません。
洗濯物を増やすと、梅雨時や冬など、洗濯物が乾きにくい季節には部屋干ししてもなかなか乾きません。
部屋が雑然としてしまうので、あまり部屋干しはしたくありません。
食べることについて
料理は時短最強。自炊に電子レンジをフル活用
料理は好きです。
栄養バランスも大切にしています。
ただ、今の1Kのミニキッチンで真面目に一汁三菜も作ると、時間と手間がかかって仕方がない。
だから好きな料理も時短メシ。
作るのは最大でも一汁二菜で、あとは野菜豆などパックのお惣菜とか納豆、豆腐など、お皿に盛り付けるだけで食べられる物を添えています。
キッチンにはコンロがひとつしかないので、電子レンジを第二のコンロとしてフル活用。
電子レンジは電磁波が出るから危険だとか、電子レンジで温めた食品は体に良くないなどと言う話もありますが、そんなことは全く気にしません。
魚の煮付けや肉じゃがなどの煮物も、IHコンロより電子レンジの方が調理時間が短くて済みます。
スリーコインズのビストロヌードルを使えば、野菜たっぷりラーメンも手軽に作ることができるし、洗い物も減らせます。
調理器具はビストロヌードルなど時短できる物は取り入れますが、野菜の水切りや温泉卵メーカーなど、ひとつの機能しか持たない物は、よほど必要性を感じない限りなるべく手出ししません。
できるだけ道具は増やしたくないので、
調理は
- 手鍋
- フライパン
- ケトルになる鍋
この3つと、
- ダイソーのガラスの耐熱容器
- スリーコインズのちょこっとボウル
- スリーコインズのビストロヌードル
- レンジでパスタ
この4つの電子レンジ用調理器具で自炊しています。
ご飯はまとめて炊いて冷凍派
ミニマリストやシンプリストで炊飯器を手放す人がいますが、私は炊飯器は必要派。
電子レンジでご飯を炊くこともできるし、鍋でご飯を炊くこともできますが、時間も手間もかかるしその間コンロや電子レンジが塞がってしまいます。
炊飯器なしで行けるかなと思った時期もありますが、結局必要に迫られて買いました。
でも、炊飯器を清潔に保つため、お米を炊く使うたびに裏ブタなどを分解して洗わないといけないのが面倒なこともあって、毎日お米を炊かなくてもいいように、まとめて炊いて一食ずつラップに包んで冷凍しています。
お菓子の買い置きはしない
小腹が空いた時にお菓子をつまむことがあります。
生活の潤い。マクビティのチョコビスケットとか、チョコアンドコーヒービスケットが好き。
クッキーが好き。
でも、あれこれ買い置きしません。
お金の無駄遣いだし、一人だとあれこれ食べなくても一つ二つストックがあればいい。
ホットケーキミックスを常備していて、お菓子がない時やちょっと物足りない時に、混ぜてレンジでチンするだけの簡単蒸しパンを作ったり、ホットケーキを作って食べています。
ミックスナッツやキャンディチーズを買う時もあるし、あと食べる小魚は常に冷蔵庫に入れていて、カルシウム補給のためにちょこちょこつまんでいます。
部屋でお酒は飲まない
「ペットボトルや缶の飲料は買わない」とかぶりますが、お酒は部屋で一人で飲みません。
飲んだ後の缶やビンを洗ってもお酒の臭いは取れないし、保管場所からニオイが漏れてゴキブリが来るのも嫌。
ニオイやゴキブリ対策、ゴミ出しが超絶めんどくさいし、一人で飲んでても楽しくない。
飲むなら、時短営業中の知り合いのバーでちょこっと飲む程度にします。
実は、お酒は大好きなんですけどね。
今よりも広い部屋で、24時間ゴミ置き場のあるマンションにでも引っ越せば、部屋で飲むことも出てくるかもしれません…。
装いについて
洋服は3色まで。組み合わせも大体決まっている
洋服はTシャツやシャツ、ニットなどオーソドックスな定番アイテムがほとんど。
毎年ほとんど同じものを着ています。
ボトムは365日パンツスタイル。
シルエットは、ワイドかテーパードだけ。
色は白、青系統、黒系統(グレー含む)の3色以外の色は買わない。
基本の3色以外で好きな黄色や濃いめのピンク、赤はベルトやスカーフ、ソックスやピアスなどで差し色として取り入れます。
ポイントで基本の3色以外の色を持ってくると、コーディネートにメリハリが出ます。
洋服の組み合わせはパターン化しているし、3色だけだから、色合わせでも迷うことはほとんどなし。
洋服で迷う時があるとすれば、その日の気温に合っているかどうか、それだけ。
気温によってカーディガンやジャケット、コートを上から羽織る。
首元が寒い時は、マフラーやスカーフを足す。
色と組み合わせを限定していれば、あとは羽織ものでどうにでもなる。
着回しなど考えなくても、適当に着まわしができてしまっています。
色も組み合わせも限定してしまうと、変化がなくてつまらないと思う方もいるかもしれませんが、シャツの柄や色を変えるだけで私は十分に楽しいです。
バリエーションが豊かすぎると、洋服が増えすぎて管理がめんどくさくなるので、決めたスタイルの中で楽しむのが私のシンプルライフファッションの楽しみ方。
アクセサリーで変化を楽しむ
洋服はある程度スタイルが決まっているので、耳元で変化を楽しんでいます。
元々アクセサリーが大好きだけど、ネックレスは首元が隠れてしまって見えないことが多いし、もっぱらピアス派。
ピアスが映えるように髪はショートヘアにしています。
40代になると、肌の色ツヤも20代の頃のようにはいかないし、生活や人生に疲れた感じを隠すというか(汗)耳元に輝きがあるだけで、生活感を抑えて華やかさを出すことができると思うんです。
ピアスはお気に入りのパーツを買ってきて自分で作った物もあったり、使わなくなったネックレスのパーツをピアスにリフォームしたり。
指輪はいつもセルジュトラヴァルの「夢」という詩があしらわれたリングを普段づかいに愛用しています。
クリーニングが必要な洋服はなるべく増やさない
クリーニングに出さないといけないような、手間のかかる洋服はなるべく増やさないようにしていて、冬のコートは3着だけ。
クリーニング代もバカにならないし、シーズンが終わりに大量にクリーニング店に持って行くのも面倒。
洋服を買う時は、クリーニング代やクリーニング店に持ち込む手間がかからないよう、自分で洗濯して済ませることができる服だけを買うようにしています。
カシミヤのニットも好きだけど自分で洗濯しにくいので、あえて手を出しません。
靴は全部で9足
靴も黒、青、白系統で揃えています。
- HARUTAのローファー
- ウィングチップシューズ
- スペルガのレザースニーカー
- コンバースのスニーカー
- ブランドストーンのサイドゴアブーツ
- ビルケンシュトックのショートブーツ
- クラークスのパンプス
- カンペールのフラットシューズ
- MANIANのプラットフォームローファー
ブランドストーンのサイドゴアブーツとMANIANのプラットフォームローファーは雨の日にも履きます。
ブランドストーンのサイドゴアブーツは優秀で、革靴なのに雨や雪の日にも浸水しないし滑りにくいので、できるだけ荷物を減らしたい旅行の時にも重宝しています。
あまり靴を増やし過ぎてもメンテナンスが面倒だし、履いていない靴を久しぶりに出すと、内側が剥がれていたりして履けなくなっていることも。
履いた靴は必ず全体を拭きます。もちろん靴の裏も。
綺麗に拭いたら、一晩置いて湿気が抜けてからシューズボックスに片付けています。
美容アイテムについて
スキンケアアイテムは最小限に
たくさんのスキンケアアイテムを持つと、それだけランニングコストがかかります。
切れるたびに補充が必要だし、置き場所も取る。
顔に塗るのはニベアソフト一本とUVカットローションのみ。
洗顔はデオコのボディーソープで体を洗うついでに済ませていて、クレンジングも使っていません。
クレンジングが必要なほど厚化粧しないし、特に今はマスク生活でファンデーションを塗っていないので、ポイントメイクが落ちにくい時は、入浴前にオイルや保湿クリームで優しく拭き取っています。
今は独立洗面台がない物件に住んでいることもあって、この部屋にいる間はスキンケアアイテムを増やすことはないと思います。
娯楽について
紙の本、雑誌は買わない
紙媒体は滅多に手出ししません。
外国で美しい絵本に出会った時とか、そういうレアな瞬間だけ買うことを許しています。
本を買うと収納スペースがいるし、雑誌は保管しない場合、古新聞の日に出すのがめんどくさいから買わない。
雑誌がどうしても読みたければ、電子書籍で購入します。
手持ちの8インチのタブレットなら、ある程度の大きさで読めるし、電子書籍の方が少し安く買うことができます。
あと、雑誌の付録欲しさに雑誌を買う時がごく稀にありますが、付録が欲しいだけなら、メルカリで買ったりします。
売上金やポイントが使えて、雑誌を買うより安くで手に入れることができたりするから。
テレビは見ない・置かない
一人暮らしをしていて、テレビが必要だと思ったことがないんです。
DVDを見る時はパソコンで見るし、ニュースはタブレットやスマホで、ニュースサイトやYoutube配信されているテレ東のニュースなんかを見たりしています。
見たいテレビ番組がないし、見たい番組があっても、その時間にテレビの前にいられるとは限らない。
かといって、録画してまで見たいかというとそこまででもないし、何よりもNHKに課金したくない。
見もしないNHKのコンテンツに月々1,200円払うなら、毎月近所で1,100円のステーキ定食を食べてる方が幸せです。
物は暮らしが不便にならない程度に、最小限に持つのが楽
部屋に物がほとんどなくて、タクシーだけで引っ越せるような身軽なミニマリストに憧れます。
でも、私が鍋一つだけとか、洋服が全部で12着という域まで行くことは難しいなと思っています。
例えば鍋が一つだけしかなかったら、自炊中心の生活だと料理の効率が悪くなります。
アイロンなしでは好きなシャツがシワシワのまま。
電子レンジ調理器がないと、コンロ一つだけで一汁二菜作るのは時間がかかりすぎてしんどい。
いる物といらない物は人によって変わるけど、私の場合は少なすぎると生活が不便になるからダメみたいです。
ピアスとか、好きな物は好きな量だけ持っていたい。
何もなさすぎる部屋もダメで、サイドボードの上には、外国で買ってきたお気に入りの置き物や絵なんかを飾って愛でていたい。
めんどくさくならない程度に、お気に入りの物がある生活を愛していたりします。
基本的に、スッキリした空間で暮らしたい。
めんどくさい家事に時間をかけたくないから、物は少なめに。
小さく生活していると、生活を維持するための費用も抑えられるから一石二鳥。
「めんどくさい」から始まったシンプルライフ。
「めんどくさい」は、私にとって吉な言葉なのです。