「洋服 減らす方法」「洋服 減らすコツ」「洋服 減らすには」などのキーワードで検索されている方がたくさんおられるようです。
多くの方が、洋服を減らすのに苦労されているのではないでしょうか。
「一軍だけを残す」とか「好きな洋服だけ残す」と言われても全部好きだったりするから、手放せなかったりしますよね。
好きで買っている物だから、減らすのは大変。
この記事では、私が苦労して洋服を減らした経験をもとに「洋服を減らす方法」についてご紹介します。
洋服を減らしたい方、洋服を減らせなくて困っている方は必見です。
洋服の減らし方〜4つのステップ
実際に私が洋服を減らした時の経験も交えながら、順を追って減らす方法をご紹介します。
①洋服を収納から出す
洋服を広げるスペースがあれば各シーズンの洋服を全部出し、春、夏、秋、冬の季節ごとに分類します。
洋服の枚数が多かったり広げるスペースに余裕がなければ、春服、夏服などシーズンごとに出していきましょう。
②捨てる洋服をピックアップ
一番処分しやすい服から手をつけていきます。
ここでは、明らかに「もうこれはダメだ」という洋服を処分します。
捨てる基準はこちら。
- 毛玉が出ている
- 洗濯やクリーニングでも落ちそうにない経年のシミや汚れがある
- 経年で退色(色あせ)している
- 穴があいたり破れたりしている(直して着たいとも思えないもの)
- 全体的にヨレヨレになっている
ダメージがあって、直したら着られる洋服でも「どうしても着たい」と思える洋服でなければ処分します。
処分の仕方はこちら。
- 可燃ゴミで出す(お住いの自治体のゴミ出しルールを要確認)
- 自治体の拠点回収に出す
- 綿素材の洋服は小さく切って拭き掃除用の「ウエス」にする
大量の可燃ゴミを出すと、回収車に積みきれなくなります。
洋服を一度に大量廃棄する場合は、車でクリーンセンター(ごみ焼却施設)に持ち込みましょう。
持ち込む際はごみ処理手数料がかかるため、料金は事前に確認しておきましょう。
③リサイクルに出すものをピックアップ
捨てるほどのダメージではないけれど、もう着られない洋服を仕分けます。
パッと見で判断がつかない物は、実際に着てみて判断します。
やや決断力が必要なフェーズですが、ここで「いるかいらないか決める訓練」をすると決断力が高まり、次の段階が少し楽になります。
仕分けの基準は「今着たいかどうか」が大前提ですが、あらゆる角度から検討してみる必要があります。
そのポイントは以下11個。
- サイズが合わない
- 着心地が悪いと感じる
- 鏡で合わせてみた時にパッとしない
- 体型が悪く見えてしまう
- 着ていて恥ずかしいと感じてしまう
- 明らかに流行遅れのデザイン
- 好みが変わってしまい今は好きではない
- 好きな色ではない
- 置いている理由が「高かった」だけのもの
- 置いている理由が「手放すのが勿体ない」だけのもの
- 嫌ことを思い出す
洋服を捨てずに処分する方法については、こちらの記事で詳しく書いています。
11のポイントについて、判断のポイントを掘り下げてご説明します。
【1】サイズが合わない
太ったり痩せたりしてサイズが合わなくなった洋服。
「痩せたら着よう」「体重が元に戻ったら着よう」と置いておこうとしがち。
洋服を減らしたいなら、今着るものだけを残す。
今の時点で着られない物は手放しましょう。
【2】着心地が悪いと感じる
買った時には何も思わずに着ていても、年を重ねるにつれてストレッチが効いていない素材の洋服や、タイトなデザインの洋服がしんどいと感じます。
着た時にちょっとした違和感を感じたら、それは見過ごせないサイン。
どこかしらに着心地が悪いと感じるポイントがあるのです。
残しておいても、違和感がある服は出番がありません。
置いていても貴重なスペースの無駄遣いなので、手放しましょう。
【3】鏡で合わせてみた時にパッとしない
特にトップスで、鏡で合わせてみた時に「なんだかパッとしないな」とか「顔映りが悪い」と感じる服。
自分を良く見せてくれるどころか悪く見せてしまう服は、見た目印象を下げてしまうだけ。
自分の価値を落とす洋服はあっさり諦めて手放しましょう。
【4】体型が悪く見えてしまう
着ると太って見えたり、ずん胴に見えたり気になる二の腕を強調したりと、スタイルが悪く見えてしまう服。
色や柄が気に入っていたとしても、コンプレックスを強調してしまう洋服を着ていても気分が上りません。
なりたい自分になるために買った洋服なのに、なれないようでは着る意味がない。
自分の価値を落とす洋服とはあっさりお別れしましょう。
【5】着ていて恥ずかしいと感じてしまう
好きと似合うは別。
好きで買ったけど、着るのはちょっと気恥ずかしい洋服ってありませんか?
キャラが違うのに買ってしまって、眺めるだけで終わっている。
そのまま愛で続けるなら「飾っておく」という選択肢もあります。
「これちょっと外に着ていくのは勇気がいるな」と思ってしまう洋服は、自分の内面とズレています。
ちょっとスピリチュアルめいた話になっちゃいますが、洋服と自分の内面がズレているのは、洋服と波長が合っていないからだと思っています。
波長が合わない洋服は手放しましょう。
【6】明らかに流行遅れのデザイン
ひと昔前に流行したローライズのデニムパンツやタイトなシルエットのニットやシャツなどなど…
流行は巡るというけれど、再び流行した時にはデザインが微妙にアップデートしています。
今のエッセンスを取り入れてリデザインされているので、昔のまんまのデザインが再流行しているわけではないのです。
必要なのは「今着たい洋服」。
いつ来るかわからない再流行をアテにして、収納スペースを無駄遣いしないように手放しましょう。
【7】好みが変わってしまい今は好きではない
昔に買った洋服ほどありがちな、好みの変化。
若い時の洋服や、付き合っていた人の好みに合わせた洋服だったりすると、今の自分の好みとかけ離れていたりします。
好きではない洋服は置いていても何の役にも立ちません。
好きじゃない洋服を着る場面は絶対に来ないし、いくら高かったとしても上質な服だったとしても場所を取るだけなので、手放しましょう。
【8】好きな色ではない
あんまり好きじゃない色の洋服をわざわざ引っ張り出してきて着ることはあるでしょうか?
普通ならあんまりないと思います。
合わせる服がないから、仕方なく取り出してくることもあるでしょう。
仕方なく着る洋服を置いておくよりは、同じようなデザインで好きな色の洋服を買い直した方が着ていて気分がいい。
気分がいいと、いいことまで引き寄せられる気がしませんか?
もし自分が洋服なら、仕方なしに着られるのは悲しいと思います。
自分にとっても洋服にとってもハッピーじゃないので、手放しましょう。
【9】置いている理由が「高かった」だけのもの
高かったから手放せない!
それは「損したくない」という心理から来るもの。
損したくないと思って着ることのない洋服を保管しているその行動自体が損をしています。
だって、場所を取っているだけですから。
賃貸なら、その無駄なスペースにも家賃がかかっています。
高かったものなら、もしかしたらメルカリで売れば普通の洋服よりは多少高値がつくかもしれません。
【10】置いている理由が「手放すのが勿体ない」だけのもの
好きでもなく、ただ「もったいない」から置いているだけの洋服。
もったいないっていうのも「損したくない」という心理から来るもの。
上質な素材の洋服だったり、全然着ていないもの、まだまだ着られるもの。
勿体ない以外の思い入れがない洋服は、あってもなくても同じ。
一枚でも減らしたいなら、勿体ないだけで置いている洋服は処分しましょう。
【11】嫌なことを思い出す
前に付き合っていた人や会社での嫌な出来事など、見ると嫌な記憶を呼び起こしてしまう服は、思い出とセットになってしまっていて、生きている限り離れることはありません。
そんな服は縁起が良くないし、暗示にかかりやすい人は「これを着たらまた嫌なことが起こらないか心配だ」と考えてしまうかもしれません。
もしその服が高かったり、お気に入りのブランドの物だったりしても精神衛生上、手放した方がいいです。
こういう服はあまり人に譲ったり売ったりせず、捨てた方がいいのかもしれません。
④残す服を選ぶ(ここからが本番)
洋服を減らす時に一番大変なのがこの段階。
捨てたり手放して残った服の中から、「本当に必要な服」を絞り込んでいきます。
最も決断力が必要なフェーズだし、自分の内面と向き合うことも必要。
ここでやることは、必要な洋服を絞り込んでいく中で「自分のスタイルを見つける(自分らしいスタイルを見極める)」こと。
自分のスタイルを見つけるのは時間がかかりますが、やってみないことには見つけることができません。
スタイルを見つけるためのヒントをいくつかご紹介します。
手持ちの服を組み合わせてお気に入りのスタイルを見つける
自分のスタイルを見つけるヒントは、持っている洋服の中にあります。
手元に残った洋服を組み合わせ、コーディネートを組んでみます。
この作業が、自分のスタイルを発見する足がかりとなる一番重要なところ。
センスに自信がなければ、オシャレな友達に手伝ってもらうのがオススメ。
自分では思いつかなかったコーディネートを提案をしてくれます。
同じパターンでトップスやボトムの色を変えてみたり、思いつく限りの組み合わせを考えます。
組んだコーディネートを実際に着てみて、鏡の前でチェック。
素敵!とか、イケてるとか気分が上がればその洋服たちは残す。
好きだと思えて、気分が上がるコーディネートを自分の定番スタイルにします。
よく「洋服を制服化する」と言われたりしますが、やってるのは似たようなこと。
1日で終わらなければ、数日かかってもいい。
ここでとことんやってみることが自分のスタイルを見つける近道。
自分のスタイルが見つかれば自分に必要な服、そうでない服がわかるようになります。
流行に左右されない自分を手にいれることができるんです。
この作業は人によって好みが違うので、万人に当てはまる判断基準はありません。
自分で作り上げるしかないんです。
大変な作業だけど、これができれば
- オシャレ度が上がる(センスが良くなる)
- 自分に合う服がわかるようになる
- 流行に左右されなくなる
- 無駄な出費が減る
- 服を増やさなくなる
こんな自分になれるんです。
ぜひ頑張ってもらいたいところです。
どの服にも合わないものは手放す
服を組み合わせていると、どの洋服に合わせてもしっくりこない物が出てきます。
時に、それが大好きな服だったりします。
何が何でも残したいと思っても、どの服にも合わない。
そんな孤立無援、陸の孤島のような服は持っていても仕方がないので、メルカリで売ったりリサイクルショップに持ち込むなど、誰かに使ってもらえる形で処分するといいでしょう。
コーディネートにバリエーションなんて必要ない
いつも同じような服装は恥ずかしいでしょうか?
全然そんなことはありません。
毎日同じような服装をしていても、その服装が好きで、それを着ることで気分が上がるならそれが自分のスタイル。
スティーブ・ジョブズはいつも黒のトップスにジーンズというスタイルを貫き通しました。
ジョブズの場合、好きだったというよりは洋服を選ぶことに時間をかけたくないという理由でした。
これって洋服の選択だけにとどまらず、人生で何を優先したいか、何をしたくて何をしたくないか、詰まる所どう生きたいかがはっきりわかっている人だったと思うのです。
着るものが生き方をも映し出すんですね。
自分が好きならいつも同じような服装をしていて恥じることは何もありません。
むしろ、自分のスタイルを持っていることに誇りを持てばいいのです。
バリエーションは、自分の好きなコーディネートの中で楽しめばいい。
例えば、シャツにテーパードパンツのスタイルが好きなら、シャツの柄や色を変えてみる。
ボトムの色を変えてみてもいいでしょう。
アクセサリーやスカーフも変化を与えてくれる名脇役。
決めた型の中で、いくらでも変化を楽しめます。
枚数にこだわらない
よく「30着まで減らした」「全シーズンの洋服が20着」とか「フランス人は洋服を10着しか持たない」という数字が出てきます。
この数字を目標にするなとは言いませんが、私はこだわりすぎない方がいいと思います。
洋服の適正量は、ライフスタイルや価値観、年齢、職種など人によって違います。
部屋で洋服に割ける収納量も違うし「30着まで減らしました」という人がいても、同じように減らす必要はありません。
同じように「私も30着まで減らすぞ!」と数字を目標にしてしまうとしんどくなってしまいます。
洋服の適正量は人によって違います。
減らした結果50着であっても、何も凹む必要はありません。
私のような収納スペースがほとんどない1Kで生活されていて、減らしても収納に入りきらなくてお困りの時は、月額保管料250円からで預けられるサマリーポケットというサービスがあります。
私はオフシーズンの洋服は全部サマリーポケットに預けています。
過去のこちらの記事で、サマリーポケットについて詳しくご紹介しています↓
もしご興味があれば、サマリーポケットのサイトへのリンクも貼り付けておきますので見てみてください。
箱に詰めて送るだけで、お部屋スッキリ!|サマリーポケット
3色に絞れるとなお良し
色の系統を自分が好きな3色に絞ります。
好きな色が5色あれば3色をメインカラーにし、あとの2色はサブカラーにします。
サブカラーはスカーフやアクセサリー、バッグで取り入れるとポイントカラーになり、コーディネートにメリハリができます。
また3色に絞るとコーディネートがしやすく、組み合わせに悩むこともなくなります。
手持ちの洋服に統一感がなく、ベストコーデが少ししか組めない
ベストコーデ以外の服は残念ながら2軍落ちしているので、置いていても着る機会は少ないでしょう。
ベストでない洋服を置いていてもスペースの無駄。
2軍落ちした服を着ても冴えない自分になるだけだから、全部手放した方がいい。
2軍落ちした服を手放すと残りの服が少なくなる…!それは困る!と不安になるかもしれませんが、今までたくさん洋服を持っていたのに、着ている服ってごく限られていませんでしたか?
だから着ない服がなくなったところで何も心配することはないんです。
なくてもいい服を置いているより、ベストコーデを中心に新たに洋服を揃えた方がいい。
GUやアメリカンホリックなど、プチプラブランドを活用してベストコーデに似た服で柄や色が違うものを揃えれば、ベストコーデの型(スタイル)を維持できます。
手放して揃え直す。
無理に2軍の服を着るよりも、お金はかかるけれども新たに揃え直した方がワードローブの活用度がアップします。
洋服を減らした私が今思うこと
私はミニマリストではないので、持っている服は多めだと思います。
枚数をカウントしたことがないので、そのうちに数えてみようと思ってます。
洋服の色は大好きな青、黒系統、白系統の3色をメインカラーに。
サブカラーとして好きなイエロー、濃いピンク、赤をスカーフ、アクセサリー、ベルトなどで取り入れています。
巷で「ワンシーズン着なかったら処分」と言われていたりしますが、私は2シーズン着ていないコートを処分していません。
とても気に入っているコートだけど暖冬が続いて、着たくても出番がなかったからです。
お気に入りのローラアシュレイの上質なカーディガンも、しらばく出番がなくても好きだから手放さず、サマリーポケットに預けています。
「似たものがあれば一つに絞る」と言われていたりもするけど、ホワイトのデニムを3本も持っています。
白パンツが好きだから。
「好きな物への愛」や「ちょっとした無駄という余白」がなくなれば生活に潤いがなくなってしまうと思います。
ある人にとっては無駄なことでも、ある人にとっては無駄ではなかったりする。
人によって好きの基準は違うし物への愛も違っているから、「似たものがあれば一つに絞りなさい」とか「ワンシーズン着なかったら処分しなさい」というアドバイスは万人に通用しないと思っています。
そんなマイルールがありながらも洋服を減らしたことで
- 衣替えが楽になった
- 服が収納から溢れて困ることがなくなった
- 洗い替えでない限り、無計画に同じような服ばかり買わないようになった
- お金の無駄遣いが減った
こんなにいいことがありました。
あと、いつも同じようなコーディネートをしていても「オシャレ」だと言ってもらえるのは、服を減らして自分のスタイルを持ったからこそ得られた成果です。
服にファッショニスタレベルの熱量を傾けなくていいと思う
ファッショニスタとは、ファッションの流行に敏感な人で、かなりのお金や労力をファッションにつぎ込んでいる人たちのことです。
ファッショニスタの真似をするのも悪くはないんですが、同じレベルの熱量をファッションに注がなくてもいいと思います。
私はオシャレは好きだけど全熱量をファッションに注ぎたいとは思っていなくて、海外の知らない街や食べ物、人々の生活を見ることにエネルギーを使いたいと思っています。
だからファッションのバリエーションがなくても、いつも同じような色ばかり着ていても、デザインの好みが狭くても一向に構わない。
そんな考えで、私は自分の定番スタイルを作りました。
まとめ
洋服を減らす4つのステップは
- 洋服を収納から出す
- 捨てる洋服をピックアップ
- リサイクルに出すものをピックアップ
- 残す服を選ぶ
という内容でした。
ステップは4つしかないけど、一つ一つはかなり重い作業です。
実際私が洋服を減らした時も、いかに無計画に洋服を買ってきたか痛感しました。
確かに高いものから安いものまで、多くの洋服を買ってきたことを思い出すと、無駄遣いしたなあとガックリきてしまいます。
でも、多くの失敗を重ねたことで、ようやく自分のスタイルにたどり着くことができたと思います。
今、洋服をたくさん抱えて、減らせなくて悩んでおられる方も自分を責めなくて大丈夫です。
家の中にいる時間が多い今だからこそ、コロナ後に備えてじっくり洋服を減らしてみましょう。
減らすことができれば、きっとオシャレのセンスはグッと上がって、部屋もスッキリ片付きますよ。