部屋が片付かない!
整理整頓が苦手で、収納スペースをうまく活用できない…
いつまでも片付け難民で悩んでいる方。
この記事では、片付けがうまくいく「8割収納」の考え方とメリット、8割収納を実現する方法を私の体験も交えてご紹介しています。
片付けや収納が苦手な方は必見です!
収納の中身は8割まで。目一杯入れない
片付けが苦手な人の収納を開けると、満タンかそれに近い量の物が入っています。
逆に、部屋が片付いている人の収納は物が少ないから、ゆったりしまうことができています。
収納の目的は使わない物をしまい込むことではなく、使うものを保管しておくため。
片付けられない人の部屋は、収納から溢れた物が床やソファー、イスなどに乱雑に置かれています。
部屋を片付けたいなら、
- 使っていない物を収納から出して処分する
- 空いたスペースに、室内に散らかっている物を入れる
収納に入れる時は収納の中身を満タンにせず、8割ぐらいの量に抑えること。
収納がパンパンになるほど詰め込むと、パッと見て何が入っているのかすぐにわからないし、物が取り出しにくくなってしまいます。
また物を詰め込みすぎることで、湿気が多い季節にはカビが発生しやすくなります。
8割収納のメリット
物を入れておく全ての場所に言えることですが、入れる量を8割以下に抑えると
- 物が取り出しやすい
- 片付けやすい
- 中身がすぐにわかる
- 物がカビや虫食いなどで傷みにくくなる
こんなメリットがあります。
取り出しやすく片付けやすいと、イライラすることがなくなります。
物を失くすことも減るし、失くすたびに買い直す手間や金銭的損失もなくなります。
物の残量を把握しやすくなるので、無駄なストックを持たずに済むようになり、節約にもつながります。
収納がきちんと機能することで、生活が180度変わるんです。
8割収納を叶える手順
引き出しや食器棚、本棚、押入れ、クローゼットなどの収納量を8割以下に抑えると、整理整頓が苦手でも使いたい物をすぐに取り出すことができるし、戻すのも楽になります。
8割収納を実現するには、まず物を減らすこと。
収納の中身を減らすのではなく、持っている物全体を見直す必要があります。
- しまい込んでいる間に劣化し使い物にならなくなった物
- 全く使っていない物
こういう物は優先的に処分し、持ち物を減らしていきます。
その手順はこちら。
①収納の中身を全部出す
引き出しや食器棚、本棚、押入れ、クローゼットなど大小の収納の中身を全部取り出してみましょう。
一気にやらずに、小さい場所から順番に手をつけていきます。
手をつけやすい場所は
- 本棚
- 机の引き出し
- 洗面台の収納
- キッチン収納
いきなり押入れから手をつけてしまうと、中身の量が多くて挫折してしまいかねません。
小さい場所で成果が出ると、達成感から片付けのモチベーションが徐々に上がってきます。
洋服が入ったクローゼットや押入れの中は、小さい場所を片付けてから手をつけた方が挫折しにくくなります。
②いる物といらない物を仕分ける
いらない物を捨てるために、基準を決めて仕分けていきます。
- 今使っている物
- 頻度は低いけれど使っている物
こういう物は残します。
そして、
- 全然使っていない物
- 劣化し汚れた物
- 同じ物が二つ以上ある
こういう物を「いらない物」に仕分けます。
仕分ける時に一番捨てにくいのが「思い出の品」。
思い出の品の処分方法に関しては、こちらの記事で紹介しています。
洋服の減らし方は、こちらの記事で紹介しています。
物を減らすためには「余分に持ちすぎない」ことを意識します。
例えばボールペンなら予備を含めて2本だけにするなど、どれだけ大幅に減量できるかで結果が全く違うものになります。
「いらない物」に仕分けた物は、燃えるゴミや資源ゴミに分別して捨てましょう。
ゴミ収集日に出せる袋数の上限はだいたい決まっているので、量が多い場合は各自治体のクリーンセンターに持ち込んで捨てましょう。
③残した物を収納し直す
スペースに余裕ができた収納の中に、残した物や、今までスペースがなくてしまえなかった物を入れていきます。
百均などで収納グッズを買ってくるのはこの段階がベスト。
片付けが苦手な人は、物を減らす前に収納グッズを買ってしまいがちですが、それはNG。
物を減らした状態になってから、空いたスペースに合わせて収納グッズを揃えるのが正解。
8割収納をキープする方法
物を減らして収納量を8割以下にしてもリバウンドしてしまっては、頑張った意味がありません。
物を増やさずに今の量をキープするには「一つ入れたら一つ出す(一つ買ったら一つ捨てる)」こと。
よくワンインワンアウトと言われますよね。
ここ近年、100円ショップや300円ショップ、ファストファッションなど安くてあまり悩まずに買える物が多いので、簡単に物が増えやすい状況です。
物を買うなら、今ある物を一つ捨てて物量をキープするのがベストですが、新しい物を買いたいがために、わざわざ使える物を処分するのは環境的負荷や節約の観点から、あまり感心できません。
古くなったり壊れたりして、買い替えが必要な時に古いものを処分して新しい物を迎えるのが、ワンインワンアウトの理想形。
8割収納を実現した私が良かったと思うこと
元々、私も物が多い汚部屋に住んでいました。
物欲にまみれていたけれど、物が多いことでストレスを感じていたので、もっとスッキリした部屋で暮らしたくて物を減らしました。
収納を満タンにしてはいけないと思ったのは、部屋の押入れ内部の壁が、暖房による結露でしっとりと濡れていて、中に入れていた段ボール箱も湿気てふにゃふにゃになっていたのがきっかけ。
幸い箱の中の物にダメージはなかったのですが、満タンの収納で保管すると物が探しにくいだけでなく、衛生的にも良くないなと思いました。
私が8割収納にして良かったことはこちら。
【1】物をなくすことが減った
部屋を片付ける以前は、物を頻繁に無くしていました。
部屋の物をひっくり返して家探しし、ようやく見つけ出したら30分も経っていた…なんてこともザラ。
でも、今は物が少ないから引き出しやクローゼットの中に何が入っているかちゃんと把握していて、使ったら元に戻す習慣もできています。
以前はよく無くしていたSDカードやピアス、デジカメのバッテリーも無くさなくなりました。
【2】使い道のない物を買わなくなった
8割収納にする前は、収納の中に使い道がない物がたくさん入っていました。
使い道がない物をほとんど処分してみると、使わない物を買っても結局無駄になってしまうことを痛感しました。
もう物を無闇に捨てたくないので、いくら気に入っても使い道がない物は買わなくなりました。
必要な物を買う時も、以前より慎重に、厳選して買うようになりました。
【3】収納の容量を考えて物を買うようになった
安易に物を増やしてしまうと、収納が満タンになってしまいます。
物を買う時は、常に自室の収納の状態を考えて「これを買うと収納スペースに余裕がなくなるな」と思ったら買わないようになりました。
【4】物が傷みにくくなった
収納を八分目に抑えているので、しまっている物がしわくちゃになったり傷んだり、カビが生えたりしにくくなりました。
余裕を持って収納できるので、物の状態を把握しやすくなり、こまめにメンテナンスができるようになりました。
8割収納で部屋も心もスッキリ爽快。
一見片付いているように見えても、クローゼットや引き出しを開けると中がゴチャゴチャでは、臭いものにフタと同じで一時しのぎにしかなりません。
見えない場所まで整って、初めて片付いた状態と言えます。
部屋の乱れは心の乱れと言いますが、収納の乱れも心の乱れだと思います。
物を減らして収納の中身を常に余白がある状態にしておくと、物の出し入れが楽になり、部屋の中に物が出しっ放しになることも少なくなります。
スッキリ片付いた部屋にいると、心まで爽やかな気分になります。
満タンの収納にストレスをため続けるのは、もう終わりにしましょう。