持ち物の中でも一番量が多いのが洋服ですが、洋服を減らすのは本当に大変。
今は一軍の洋服しか持っていない私も、かつては収納から溢れる量の洋服を持っていました。
そんな私が多くの洋服の中から、残すべき洋服を厳選するためにやった方法は「鏡の前で徹底的にファッションショーをする」こと。
この記事では、私が実際に洋服を減らすためにやった仕分け方法をご紹介します。
手放すべき洋服の選び方がわからない方の参考になる内容です。
洋服の仕分ける方7つのステップ
①事前準備〜明らかに着られない洋服を処分
まず、全ての季節の服を引っ張り出します。
コートやジャケットなどのアウター類も全部です。
この時点で服が多すぎる人は、まず「明らかに着ることができない服は処分する」こと。
着られない服の基準は
- 色あせている
- くたびれて見える
- シミ、汚れ、擦り切れ等のダメージがある
- 明らかに流行遅れ
これらの服は、心を鬼にしてゴミ袋に入れて処分してください。
綿のTシャツは生地は小さく切って、台所の汚れなどを拭き取って捨てるという活用方法もあります。
いらなくなった洋服を捨てたら、ファッションショー開始!
②全身が映る鏡を用意する
組み合わせた服を着た自分を見るために、全身が映る鏡を用意します。
全身が映らない鏡ではダメです。
靴を含めて、全体のバランスを念入りにチェックするためです。
全身が映る鏡がない場合は買ってください。
全身が映る姿見は、出かける前の身だしなみのチェックにも使えます。
③持っている靴や小物も全部引っ張り出す
服と靴はセットです。
あとスカーフやマフラー、バッグ、ベルト、アクセサリーなどの小物も出してきます。
靴や小物も含めて、ファッションショーをしていきます。
④冬、夏、合いの季節(春・秋)の3グループにざっくり分ける
冬物、夏物、春と秋の合物にざっくり分けます。
合物に分けられるシャツなどは重ね着することで冬にも使えますが、私は合物は冬に着ないので、一旦合物グループに入れておきます。
トップスもボトムも、3グループにどんどん仕分けていきます。
後で着たり脱いだりするので、この時は丁寧に畳んだりしなくても、乱雑に置いていって構いません。
作業時に暑ければ冷房をかけておきましょう。
脱ぎ着する時に汗をかいていると、服が汚れてしまいます。
⑤組み合わせる時点で見えてくるジャンルの偏り
ざっと3つのグループに分けていく過程で、レジャーなど外遊び用の動きやすいカジュアルウェアが少なかったり、ジーパンがやたら多いと気づいたり、オフィスカジュアルにも対応できるきちんとした服が少ないなど、手持ちの服に偏りが見えてきます。
こうした偏りを発見することで、カジュアルウェアが多ければ今後カジュアルウェアの購入は控えて、きちんとした場所でも着られる服を買おう、などと自分の買い物のクセを修正することができます。
⑥季節ごとのグループでコーディネートを考え、鏡の前で試着を繰り返す
冬から初めても、夏から初めても構いません。季節ごとに仕分けた服の中で組み合わせを考えます。
思いつく限りの組み合わせを考えておきます。
そして組み合わせた服を実際に着て、鏡の前に立ってみます。
トップスはボトムから出して着てみたり、ボトムにインしてベルトをしめてみたり。
鏡の前で、正面からも横からもしっかりチェックします。
合わせ鏡ができるなら、後ろ姿もチェックします。
自分でベストな組み合わせが判断がしづらかったりセンスに自信がない時は、家族や友人など、おしゃれな人に一緒に見てもらうといいです。
冬グループの服であれば、コートを着て、マフラーも巻いてみましょう。
とにかく、手持ちの服を組み合わせて組み合わせて、着倒すのです。
こんな合わせ方があったんだ!と、新しい発見があったりします。
手持ちのスカーフやアクセサリーなどの小物類をひっぱり出して一緒に合わせてみると、さらに新しい発見があります。
このファッションショーをやると、以前よりもおしゃれに磨きがかかってきます。
自分のおしゃれがレベルアップするのです。
⑦着ていくうちに見えてくる「使えない服」
手持ちの服を組み合わせては着る、を繰り返すうちに「好きだけど意外と使えない服」が出てきたりします。
どの服とも色が合わなかったり、どの服に合わせても違和感を感じたり、自分の肌の色と合わなかったり、顔うつりが悪く見えたりする服。
そういう服に限って、あまり着ていないにも関わらず、ものすごく気に入っている服だったりするんですが…
こういう服が「いらない服」なのです。
気に入っていようが高かろうが、クローゼットやタンスの肥やしになるだけ。
残念ながら、スペースの無駄にしかならない服なのです。
ファッションショーをすることで、こういう服をあぶり出していくのです。
状態が良く、わかりやすいブランドやユニクロの洋服はメルカリに出してみましょう。
リサイクルショップに持っていくよりも、案外高値で売れたりします。
ファッションショーで見えてくる「不足しているアイテム」
自分の手持ちの服と徹底的に向き合っていると、「足りないもの」が見えてきます。
この「足りないもの」が、「服がたくさんあっても着るものがない」という不思議(笑)な現象の一因でもあるのです。
私の場合、寒い冬や暑い夏など、どちらかに振り切った季節の服は、あまり過不足はありませんでした。
ただ、春と秋の合いの季節に、いつも着るものや組み合わせに困っていました。
服が何枚もあるのに同じ服ばかり繰り返し着ていたり、特定のコーディネートを繰り返していることがありました。
合いの季節の服を並べてみて分かったのは「羽織りものが不足している」こと。
カーディガンや、薄手のコートが極端に少ないのです。
カーディガンや薄手のコートがなために、春先や秋口のシャツやニットだけではちょっと寒い時に、上から着るものが真冬のコートしかない…という困ったことが起きていました。
無計画に自分が欲しい服だけを買い続けた結果、そうなってしまったのです。
不足しているカーディガンや薄手のトレンチコートを買い足すことで、合いの季節に着るものがなく、ワンパターンなコーディネートを繰り返すということがなくなったのです。
不足しているアイテムを買い足すことで、手持ちの服の活用度が飛躍的に上がります。
持っている洋服を活用できるようになるので、タンスの肥やしとして死蔵する服がほとんどなくなります。
四季のあらゆる気温、天候に対応できる服を揃えよう
服を着ることで身だしなみを整えたり自分を表現したりしますが、そもそも服は「皮膚を保護するもの」であり「体温を保つもの」でもあるのです。
日本には四季があることで、季節の変わり目は気温の変化に合わせて着るものを選ぶ必要があります。
手持ちの服を見直すためには、持っている服が四季のあらゆる気温や天候に対応できるものなのか、そういう視点も必要です。
私の場合、天候という視点で手持ちの靴を見直した時に、雨の日でも滑りにくく、靴の中まで濡れる心配のない靴がなかったので、雨の日にも履ける靴を買い足しました。
また真冬に足首を冷やさないよう、暖かいショートブーツを買い足しました。
「おしゃれ」という視点だけでは、買わなかったアイテムです。
服はときめきで整理しない方がいい
私がやってきた服の整理方法をご紹介しましたが、私は服だけでなく、他の物に対しても「ときめくかときめかないか」という観点で物を整理してきませんでした。
というか、私の場合できなかったんです。
全部好きで買った物だから、最初から全部にときめいてしまっていたのです。
これでは「手放すべき服」は見つけられません。
あと「気に入っている」と「使える」はイコールではありません。
着ないけれど眺めるだけでも幸せになれる服であれば、無理して処分する必要はないけど、そうやって置いていると、洋服を減らすことはできません。
服を減らしつつオシャレに磨きをかけることができる「おうちファッションショー」は、外出が制限され、家にいる時間が増えた今がやり時。
洋服が多くて悩まれている方、洋服を減らしたい方はぜひ一度試してみてください。